住宅が「工業製品化」してからは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)は広いほど羨ましがられたりしますが、近代の生活において「家族がリビングに介してくつろぐ時間」は1週間にどれだけあるでしょうか?
父親は残業、中高生は塾・部活で家族の生活の時間帯が分かれているご家庭が大半です。
かつてはテレビが一家に一台の時代でしたのでリビングに集まって観ていましたが、現代はスマホやPCで観るようにもなったので、リビングの使い方が変わってきたと感じます。
ダイニングは唯一、食事をする場所として重要ですので、こちらに主眼を置くべきですね!
リビングを主と考えてしまうあまり、肝心な居室空間がとれずに、子供部屋の相部屋化や親の寝室がリビングだったりと本末転倒な住宅も見受けられるようになりました。
パーティーで来客の多いお宅は別ですが、広大なリビング空間を水周りや居室に充てて「終の棲家」に連動できる配置計画も今後の新築住宅には必要な時代ではないでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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