“部下力”は上司、リーダーの指導力を引き出し、上司のやる気を支える力と定義され、卓越したリーダーシップの陰には必ず優れた“部下力”が存在すると書かれています。組織が出す結果に及ぼしているリーダーの影響力は、平均して20%にすぎず、逆にいえば80%は、リーダーの下で活動する部下たちの出来によって決まるのだそうです。
組織では、よくリーダーシップの重要性ばかりいわれますが、この“部下力”のように発想を逆転させることは大事なのかもしれません。
前述の本にはいろいろ手法なども書かれていますが、これを読まなくても自分が上司、リーダーという立場の方は、自分が部下としてはどうなのかを一度考えてみることも良いのではないでしょうか。また上司、リーダーが「話がわからない」、「仕事を任せてくれない」、「必要な資源、情報を与えてくれない」、「とにかく無能」と嘆いている部下の方も、人の上に立つ人=有能、という幻想を捨て、上司が力を発揮して自分たちに協力的に動いてもらうために、どのように接して行けば良いのかを考えてみてはいかがでしょうか。
でも、これって「相手の立場になって考える」という人間関係のごく基本なのでは、という気もしますね。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
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