- 日色 雄一
- 傳統醫學硏究所 日色鍼灸院 院長 医学博士 世界医学気功学会理事
- 神奈川県
- 鍼灸師
⑤ 養生:古人は言いました、「流水不腐,户枢不蠹」。
絶えず流れる川の水は腐ることはなく、常に動いている扉の軸には虫がつきにくいということです。つまり、人間も同じで怠けてばかりいますと血液が淀みます。逆に働き過ぎや運動のし過ぎが続くと、生命エネルギーである「気」が消耗されます。
また、中国医学では「人間も自然の一部である」という考え方(天人合一) を重視します。潮の満ち引きと月の引力は密接です。体の約70%が水分である人間も影響を受けないはずがありません。自然の変化に逆えば、いずれ必ず病気になります。
自然界では冬になると動物たちは冬眠します。「気」を養い春に向けて準備をするのです。人は冬眠しないので、「気」を蓄える為に食事をします。秋になると食欲が旺盛になり、体重が増加する人は少なくありません。「気」を養う為に起こる現象ですから心配しないで下さい。この時期に激しい運動や辛いものを食べて汗を発散したり、無理なダイエットをしたり、頻繁に性行為に及びますと春頃に体調を崩し易くなります。
これは水の入ったコップを逆さにしたら中が空っぽになるのと同じ道理で、「気」を枯渇することになります。
⑥ 心と身体
中国医学は「病」を治療するのではなく、その人自身の心と身体を調節します。それは丁度国を治めるのと同じことです。政治、経済が安定していなければ犯罪は起こりにくく、国が乱れていれば窃盗、殺人、内紛が起こります。
生命も同じです。心に悩みをかかえていれば、身体も安定しません。身体に問題があれば、心も不安な気持ちになるでしょう。心と身体は決して切り離しては考えられません。
心が緊張してれば身体にも緊張がおこり、腰痛、肩こり、胃痛、食欲不振、便秘、不眠、生理不順、冷え症など様々な症状が出現します。鍼灸・点穴・整体などの外治療法を通して、身体にアプローチすることで心に作用していきます。結果として全身のバランスが整うので、快適な状態に戻れるのです。
近年、奇病や難病が増加する中、この素晴らしい医学を一人でも多くの方に知っていただけるように活動を続けていきます。
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