合併で私が経験した事(3)−人がいなくなっていく…
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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集
現場の事例・私の体験
2007-10-15 00:00
辞める決断をするという事は、残って仕事をするよりも違う環境に身を投じた方が良いと考えたという事ですから、会社としてはより良い将来像を提示できなかったという事になります。さらに合併を機に人が流出していくという事は、社員にとっては合併で今まで以上に見通しが暗いと感じるようになるということでしょう。
対外的な目で合併を評価する時、社員数の減少が著しいと失敗という見方をするようです。私のいた会社では、辞めるのは止められないからと特にそれに関する行動はせず、その分採用して帳尻を合わせようと考えているようでした。しかし、そう思ったようには運びませんでした。
合併発表時に辞める人は、既に決意して時期を探っていた人ですから、遅かれ早かれ辞めてしまったと思いますが、それ以外は会社の方向性を見せる努力をし、社員にとってのメリットを語っていくことで随分抑制できたのではないかと思います。
本来は私などがそういう提案をしていくべきだったと思いますが、当時の会社の動きに対する不信感、合併への否定的な感情から、どうしてもそういう気持ちにはなれませんでした。会社の姿勢が残念なのと、もう少し自分が何か出来なかったのかという反省があります。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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