繁盛物件を見つけるポイント（前編）

　最近、首都圏では好条件の居抜き物件が多く出てくるようになってきました。弊社にも、不動産会社の方から数多くの物件が持ち込まれています。

　飲食業は「立地商売」と言われるように、物件選びは最も神経をつかう仕事です。計画のコンセプトに如何にあった好条件で“繁盛できる物件”を探せるかが、その後の経営に大きな影響を与えます。

　そのような意味では、今が初期投資を抑えながら好立地に出店するチャンスです。そこで今回は、開業にあたって“勝てる物件”探しのポイント８項目をご紹介します。

　一般的に、物件探しは３か月から半年位かけて行いますが、初めに契約までの流れを簡単にご紹介します。

　店舗物件を探すに際しては、まず、

　１．事業プランを作成し、業種業態・規模やコンセプトを決め、収支計画が達成可能な地域を想定します

　２．ターゲットとする客層が住み、働いているエリアはどこかを調査し、ある程度の出店エリアを決めます

　３．店舗規模、賃料、フロア階数、居抜きまたはスケルトン等の条件や立地環境を物件希望条件としてまとめ、

　　 物件紹介依頼書を作成します

　４．エリア内の不動産屋を回り、希望条件書を渡して物件情報を収集します

　５．条件許容範囲の物件が出た場合、商圏調査を行なう。周辺にはどのような人が住み、働き、どんなお店が繁盛して

    いるか、詳細な立地特徴を把握するため、居住人口、昼間人口、事業所数、飲食出店状況、店頭交通量、物件の

    視認性などを調査します

　６．物件の絞り込みと内見を行い、良さそうな場合は物件内見の際に設計者や内装業者などの専門家同行で内装、

　　　設備費用などを概算見積りしてもらいましょう

　７．物件取得費や内装費用など、概算見積りが出たら、事業プランと予算のすり合わせを行います。ここでは、予算内に

　　投資が収まるかどうか？　想定売上が確保できそうかどうか？　などを念入りに調査します。

　８．物件の契約

となります。

　契約にあたっては、敷金などの物件取得費、賃借料、看板位置の制約、ダクト設置条件、ゴミだし場所、物件権利関係などを明らかにしておくことが必要です。

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