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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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ガンもうつ病も恐くない!自然法則に従った食事法とは?(12)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・次に、そのような食事をどのような「組み合わせ」で食べるべきかを考えてみましょう。我々は親や学校の先生などから盛んに、「バランスよく食べなさい」と教えられてきました。病院の栄養指導でも多くの場合、そう強調しています。つまりご飯やパンなどの炭水化物(主食)、肉や魚、牛乳などのたんぱく質(主菜)、それに野菜やイモ類、果物など(副菜)を、バランスよく取り揃えて食べることを勧めているのです。「一日30品目」という摂取目標が定められたのも、そうした方針に基づいたものです。

 

しかしながら、そのようなバランスのとれた食事を心がけているのに、食後の胸やけやゲップ、空腹時の胃痛、そして便秘などの消化器症状に悩まされ、胃薬のお世話になっている方も多いのではないでしょうか。さらに大した間食もしていないのに、肥満や高血糖、コレステロールの高値などが進行してしまうような人も少なくありません。それに臨床現場にいると、バランスよく食べている人でも脳卒中や心臓病、ガンなどにかかってしまい、愕然とするケースが後を絶ちません。こうしてみると、多品目をバランスよく食べるというのは、本当に正しい食べ方なのでしょうか。

 

まず第一に、多品目の食品を一時に食べようとすると、どうしても食べ過ぎる傾向となります。消化というものは生体の活動の中で最も莫大なエネルギーを要する作業ですので、食べ過ぎると食後に眠くなるのはもちろんのこと、習慣づくと寿命を縮めることになりかねません。これは解毒や排泄、免疫などの作業に費やせるエネルギーが減ってしまい、生命活動に支障が生じるためです。実際に動物実験でも、摂取カロリーを30%少なくすると、寿命が50%程度延長することが証明されています。また世界の長寿者の食生活を観察すると、例外なく「小食」であることが見て取れます。

 

食べる量だけでなく、質の面でも多品目を食べることは慎重に考えなければなりません。野生動物はいずれも「一品料理」を食べていて、5品も7品もフルコースで食べている動物は存在しません。この地球上で食事を複雑なものにしているのは唯一、人間だけです。動物たちは一度の食事で「一つ」の食べ物だけを摂取していますが、人間のように消化不良を起こして胃薬が必要になることもなければ、栄養失調に陥ることもありません。そして人間よりもずっと健康でエネルギッシュです。

 

実は人間がかくも簡単に胃腸のトラブルに見舞われ、肥満や糖尿病などの生活習慣病に苛まれている原因の一つは、性質の異なるいくつかの食品グループからそれぞれ好みの食材を選び、あわせて食べる習慣にあるのです。我々の消化器官は非常に精巧にできており、ある食材を摂ると、その食材の消化にふさわしい消化酵素が最も適切なタイミングで分泌され、その食材の消化が終了するまでは次の食材を消化する準備が整わない仕組みになっています。もしある食材の消化の真最中に、他の性質の異なる食材が入ってきた場合には、消化器官は正しく消化をすることが出来なくなってしまいます。

 

具体的に説明すると、肉や魚、卵、乳製品などのたんぱく質の消化には「強酸性」の消化酵素が必要で、米、パン、麺類、イモ類などの炭水化物の消化には「弱アルカリ性」の消化液が必要になります。ということは、たんぱく質の多い食材と炭水化物の多い食材を同時に摂取してしまうと、互いの消化液が中和されて、いずれの食品群の消化にも支障がでてしまいます。結果的に消化には非常に長い時間がかかり、たくさんのエネルギーを消費してしまうのです。フルコースの料理を食べた後などには、異様に眠くなったり胸やけしたり、といった経験は、多くの方がされているのではないでしょうか。

 

そればかりか消化が充分に行なわれないために、体が栄養素として利用できない不消化物を、多量に消化管内に溜めこんでしまうことになります。37℃という高温環境に居座った肉やご飯などの不消化物はじきに腐敗して、アンモニアや硫化水素、インドール、スカトールなどといった有害物質を産生し、体を汚染して毒血症へ導いていくことになるのです。もしも便やオナラがとても臭いとしたら、それは消化管内で腐敗が始まっている証拠かもしれません。このような状態を放置すると、やがて大腸ポリープや憩室症、そして大腸がんなどの引き金になるばかりか、その他のガンや心臓病などの発症にもつながるのです・・(続く)

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