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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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ガンもうつ病も恐くない!自然法則に従った食事法とは?(10)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・さてそのような野菜や果物を中心とした食事を、一日のうちで「何時に」食べれば一番よいのでしょうか。よく学校や病院などでは一日3食きちんと食べるように指導されますが、それは果たして正しいのでしょうか。歴史を紐解くと、一日2食とか1食とかで健康長寿を謳歌した偉人の話が多数出てきます。また今のように一日3食が一般的になったのは意外と新しく、日本では江戸時代後半以降、ヨーロッパでも200年前くらいからと伝えられています。例えば古代ローマの屈強な兵たちは一日1食で、全ての任務が終了してからようやく食事を摂ったと記録されています。

 

人間は食べ物の消化、吸収と利用、そして排泄を同時進行で行なっていると考えられがちですが、実はこれらの営みには「24時間サイクル」があり、それぞれの機能が活発になる時間帯が存在するのです。すなわち昼の12時から午後8時までは「摂取と消化」の時間帯、8時から明け方の4時までは「吸収と利用」の時間帯、そして4時から12時までは「排泄と浄化」の時間帯です。そのような三交代制のサイクルが毎日繰り返され、それが何かの理由で乱されると、様々な体調不良や病気の原因となり得るのです。

 

 このようなサイクルは、我々が毎日暮らしている中での体の状態を考えてみれば、実感できることではないでしょうか。日中活動していればお腹がすいて食事を摂りますが、何らかの事情で食べるのが遅れると空腹感を覚え、さらに遅れるとイライラしてきたり、力が出なくなったりします。お昼頃から夕方、宵のうちにかけての時間帯は一日のうちで、体が最も効率よく食べ物を摂取し消化できる時間帯です。実際に多くの方にとって、食事をして一番美味しいと感じるのは、お昼頃から宵のうちにかけてではないでしょうか。

 

一方睡眠中は、日中に体内に取り入れた食べ物から抽出された栄養素を、個々の細胞が利用し同化する時間帯です。この時間には細胞の入れ替えが行なわれ、体の成長や傷の修復、疲労の回復などが活発に行われます。特に子供は、睡眠中に身長が最も伸びるとされます。「寝る子は育つ」とよく言われるのは、この夜間の同化作用の現れなのです。もしこの時間帯に同化作用が何らかの理由で阻害されると、傷の治りや疲労の回復が遅れ、子供の成長にも悪影響が現れます。

 

次に朝目覚めたときの状態を思い出すと、舌は白い苔で覆われ、眼には目ヤニが付着し、息は臭くなっています。また尿が盛んに出て、便秘でもない限り「お通じ」があるはずです。つまりこの時間帯には尿や便だけでなく、肺や皮膚、粘膜などを通して、体内の老廃物や酸化物を排泄することが行なわれています。体に溜まり続けているこれらの有毒物質が、早朝から午前中の時間帯にかけて毎日効率よく排泄されていれば、体内は常にきれいに保たれて健康が維持されますが、もし何らかの理由でそれが阻止されると毒素は溜まり続け、様々な健康上の支障が生じます。

 

この自然な24時間サイクルが乱されると、ちょうど海外旅行で経験する「時差ボケ」のような状態に見舞われます。例えば深夜に食事をした場合には、ぐっすり眠れなかったり翌朝の目覚めが悪くなったりしがちです。これは深夜に行なわれるべき同化作用が深夜の食事によって阻害され、さらには早朝からの排泄の作業も滞るため、疲労の回復が遅れたり排泄作業がうまく進まないために起こる、一種の時差ボケなのです。また若者を中心に、朝ご飯を食べられない、という人が多数いますが、これも午前中が排泄の時間帯であることを考えれば、至極当然な状況であるといえます・・(続く)

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