母が湊川神社の近くで空襲に合い焼夷弾や機銃掃射に追っかけまわされながら防空壕へ飛び込んだ話や、三宮の高架の下で焼夷弾によって焼かれた米俵で暖を取ったりした話や、日本の高射砲がとても優秀で探照灯でB29の胴体に照準を合わせ、弾が当たると胴体と主翼がバラバラになるように落とした話を何度も聞かせてくれた。
そんな空襲の光景が今度の震災とだぶって見える。母も50年前これと同じ景色を見たのだろうか…
鷹取付近まで来ると建物は焼き尽くされていて原型をとどめている物は殆ど無かった。炎はあちこちでチリチリと燃えている。
風が吹くと稲穂がそよぐ様に地面をなめてくる、須磨も燃えているのか気が焦った。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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