私はその夜、被災地に入りました 6 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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私はその夜、被災地に入りました 6

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●建物の安全性を求めて ☆阪神大震災体験記
 天王寺を出発したのが午後3時過ぎ。浪速筋を北上し浄正橋を左折して国道2号線に入った処で渋滞に捕まる。
 カーナビを使い裏道脇道を探しながら淀川を越えたのが4時半頃、渋滞に捕まる都度不安が膨らむ。早く安否を確認したいが車は進まない。

 神崎川を越えたあたりから、木造の家屋に被害が目立ってきた。屋根瓦がずれ、建具が菱形になっている。
 商売柄、建物の水平垂直は道具を使わなくても計れるように訓練している為、建物の微妙な歪みがやけに目につき、車酔いとも目眩とも形容し難い感覚に襲われた。

 歩道の肩石が曲がっている、電柱がことごとく傾いている。車がスピードを出すと激しく上下にバウンドする。ロサンゼルス地震の時、ロスの街へ入って高速道路の橋桁を見て「この地震が日本で起こっても、ここまでひどく崩れない」と知り合いに自慢げに話していた自分を恥ずかしく思う。
 今ロスと同じ、いやロス以上の崩れ方をした高速道路が目の前にある。

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建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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