道路面より1m以上宅地が上がっていると、車庫・玄関等アプローチ廻りに費用が掛かり、又高齢者が住む時は、毎日の上り下りが辛く、こう云った土地も敬遠される対象となります。
ただ、その分土地を安く買える訳で、何とか上り下りの負担を軽減させようと考えたプランです。
左の写真の左下の石段が、昔のアプローチです。1m程の幅で1.5mを一気に上がっていました。高齢者にはそれが辛く、又雨の日にはよく滑り、転倒事故も発生しました。
そこで玄関の位置を、それまでより1m程下げ、外部での段差を50cm程度に押えました。
残りの段差は玄関内部に階段を造りそれで解消しています。段差を利用して正面に座って靴を履けるスペースも造っています。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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