内需関連企業を中心に、「独自性」、「圧倒的シェア」、「低価格」などの事業戦略を前面に出した企業の健闘が目立つそうで、リストアップされていた企業を見た所では、業種も多岐にわたり、一般的には不景気業種といわれる所に属する会社も含まれています。
感じるのは自分たちの持ち味を的確に捉え、周囲に振り回されない企業戦略を立てるのが重要であるということです。ただそうは言っても、今期好業績だった会社で、すべてが想定通りだったと言うわけではないでしょう。偶然の特殊事情も、結果オーライも、何となく勘が働いたなどという部分もあるのだと思います。そして今期良かった会社が来期も同じかというと、そんな保証は全くありません。やっぱり経済というのは循環していて、良い時もあれば悪い時もあるということなのではないでしょうか。
マスコミなどの今の論調を聞いていると、本当にこれから先、どうなってしまうのか不安で仕方がない感覚になってしまいますが、こんな経済状況でも好業績の会社があるというのは希望を感じる材料ではないかと思います。やりようによってはどうにかできる可能性があると考えられるからです。
好調なうちに悪くなった時の備えをし、悪い時には好転した時に向けた戦略を考えておくということからすると、今は景気が上向きに転じた時にどうして行くかを考える時期になります。そんな時に不安感ばかり煽るというのは、働く人の立場からしてもあまり健全でない事のように思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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