これから船出しようという人にそんなことを言うのもどうかとは思いましたが、そもそも社長に向いているというのはどういうことなのでしょうか。「決断力がある」、「リーダーシップがある」、「コミュニケーション能力が高い」、「人望がある」、「人脈が広い」、「数字に強い」、その他諸々あると思いますが、世の中の社長がみんなそうなのかというとそれは違います。
私は先輩に、「社長に向いている人がやっている会社の方が少ないし、向いているから成功するとも限らないし、そもそも何を持って向いているといえるかわからない」などと言ったのですが、物事に対する向き不向きというのは、誰にとっても永遠のテーマですし、判断するのは本当に難しいことだと思います。皆さんも、今の仕事が自分に向いているか考えたことは、一度や二度は必ずあると思いますし、私自身も、今自分がやっていることに本当に適性があるのか、時々考えます。
人の適性についての考え方は、次回も少し続けたいと思いますが、私が確実にいえると思っているのは「向いているかどうか、最後に決めるのは自分」だということです。特に経営者のように、総合力が問われるような場合は、主観による部分が実は多いのではないかと思っています。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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