いろいろな会社の部長さん、課長さんといった中間管理職やマネージャークラスの方々と話すと、ほとんどの方が様々な葛藤を抱えています。上からは突っ込まれ、下からは突き上げられ、誰からも大して褒められず、自分の仕事が役立っているのかはよく見えず、自分の存在意義や立場の意味を感じられなくなっていることが多く見受けられます。
私はそんな方々によく「社長は誰でもなれるけど、部課長は認められた人しかなれない」という話をします。「社長になりたければ、会社を興せば明日からでもなれるけど、部課長にはなろうとしても、他人に認めてもらわなければなれない。だから皆さんの立場になる方がよほど難しいし、なったということは認められて選ばれた人物ということで、それだけ価値がある」と言います。もちろんこれは極端な言い方で、実際にそんな単純な話である訳は無いのですが、こんな話で目の輝きが変わる人がいるのも事実です。何が変わったかといえば、自分の立場の意味を何となく見直して、本人の気分が変わったのです。
マネージャークラスというのは会社にとってはキーメンバーです。簡単な声かけや少しの言葉で、その人達が気分よく仕事をしてくれるなら、こんな良いことはないのではないかと思います。
言葉の力は大きいし、言い方は大切だとつくづく思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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