この記事を見て「ええ〜、今の小学校では学級委員を造らないの?」とびっくりしました。
その理由としては「差別をしない」「優劣をつけない」などが挙げられていましたが、家造りをしている建築家としては、ある意味残念な話でした。
というのも、家造りの設計の打ち合わせを通じて思うのは「家族それぞれに才能があって、それは較べるものではなく、お互い尊重し合うもの」ということだからです。家族の中で子供を差別しないように、褒め合わないというのも気持ちが悪いように個人的に思います。
ですので、学級委員長をする人は「人をまとめて物事を進めるリーダーシップ」という才能を持っているので、逆に言うと、そういう才能の目をつぶしている、と言っても過言ではないでしょう。もちろん、縁の下の力持ち的な才能を持っている人は、別の形で才能を発揮するでしょうし、お互い違う才能を認め合う事を子供の頃にやらないと、大人になった時には、お互い嫉妬の嵐になりそうです。
また別の記事で「運動会で1位2位を決めない」というものを見ました。その理由は、競争意識を持たせない事ということです。
しかし、実際の世の中はまだまだ競争社会ですし、「健全な範囲の競争」は、人を磨き上げます。競争を知らないまま、大人になる子供たちは、社会に出てどうなるのでしょうか?個人的にはそちらの方を危惧します。
あなたはこの話をどう思いますか?
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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