- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
■2015年11月第四週
今月に入り、商品の価格は下落しています。下図はNY原油先物価格(黄色)、NY金先物価格(ブルー)、そして商品価格を代表する指標CRB指数(紫色)の2014年12月22日~2015年11月27日の騰落推移です。
NY原油価格は5月6月に一時反発し、年初より1月28日には約20%迄下がりその後上昇下降を繰り返しながらも6月2日には+10.858%まで上昇しました。6月末に上海市場が急落したことから再び急落、そして9月の急騰から再び下げています。現時点では年初から-20%下げて1バレル41.71㌦と40ドル割れもありうるレベルにです。
一方金価格は、何とか年初のレベルを維持していたのですが、11月に入り下げに転じています。商品を代表する指標の一つである、CRB指数は、これらに引きずられるように、年初からマイナス圏にとどまっていましたが、ここにきて原油価格に沿うように低下しています。
■世界株価の概要
・オールカントリー指数は小幅な-0.33%の反落でした。
・先進国の指標MSCIワールドは-1.67%の反落、MSCIエマージング指数も-2.03%下落しました。
・地域では、アジア太平洋が-1.06%の反落、欧州のSTOXX600は0.49%の小幅に続伸しています。湾岸諸国を含むブルンバークGCC200指数も小幅0.33%の続伸です。
・米国概況
11月第四週の米国株価は小幅な動きでした。
ニューヨーク・ダウは-0.14%で小幅な続落、ナスダック総合は0.44%の小幅続伸、S&P500は0.04%で横ばいでした。
株価が小幅な動きでしたのでシカゴのIX(恐怖)指数は前週末の15.47㌽から15.12㌽に小幅に低下しています。
・日本概況
日本の株価は続伸です。
日経225平均は0.02%の横這い、TOPIXは-0.54%の反落でしたが、新興・小型株のジャスダッ
ク指数は1.96%の続伸で、マザーズ指数は4.71%と続伸しています。
東証リート指数は小幅な0.69%の続伸です。
■先進国株価指数
●11月第四週の先進国株価指数はヨーロッパ勢が上昇しています。
上昇1位は今週も日本のマザーズで4.71%の続伸、2位はイタリアFTSE MIBで1.96%の上昇、3位はジャスダック指数で1.97%の上昇、4位はフランクフルトDAXで1.56%の続伸です。
下落した1位は、香港のハンセン中国本土株(H株)指数で、-4.33%の下落、2位も香港ハンセン指数で-3.02%の下落、3位は中国と密接なシンガポールのSTIで-2.01%の下落でした。
騰落1位同士の差は9.04㌽でした。
●新興国・フロンティア国の株価指数は概ね下げています。
上昇した1位はハンガリーのブタペスト証取指数で2.54%の上昇、2位は韓国総合指数で1.97%の上昇、3位はマレーシアの総合指数で1.25%の上昇です。
下落した1位はアルゼンチンのメルバルで-7.11%の反落、2位はトルコのイスタンブール100指数で-6.25%、3位は中国の上海総合指数で、-5.35%の下落、3指数ともに5%以上の下落幅です。
騰落1位同士の差は9.65㌽です。
今週の上海総合指数は、3,436.30㌽で-5.35%と大きな下落幅です。
先進国市場として捉えられている香港のハンセン指数も-3.02%の下落、香港中国株総合指数(H株指数)は-4.33.%の下落です。
3指数ともに大きな下げに転じました。
ハンセン中国企業株指数(Hang Seng China Enterprises Index)は、香港証券取引所上場の中国本土企業株 (H株) で構成される浮動株調整後時価総額指数です。中国企業の動向として上海総合指数と対比を参考にしていただければと思います。
■主要長期国債利回り週間変化
欧州各国の主要国債の利回りが低下(国債価格は上昇)しました。英国は-3.20%、ドイツは-3.97%、フランスも-5.27%へ低下しています。合わせて米国、日本も下げています。
■主要商品先物価格及び商品指数
・貴金属が3連続で下げています。833.0㌦まで下がり、少額で買えるコインは木曜日に品切れの店があったとお客様から連絡を頂きました。
・非鉄金属も3品ともに値下りしています。
・原油はWTIが1バレル41.71㌦と週末には上昇しています。一方ドバイ原油は週末39.80㌦で40ドルを回復していません。
NY天然ガス、ロンドン天然ガスがそろって3.12%上昇しています。
・穀物は小麦が-4.66%下げています。
・CRB指数は小幅に下がり日経商品17種は小幅に上昇しています。
文責
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。あなたの人生設計に適した期待リターンとリスク許容度で、資産配分とポートフォリオの構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野 充 巨
FP学会 会員
プライマリー・プライベート・バンカー日本証券アナリスト協会認定
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.htm
『本コラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
このコラムに類似したコラム
2015年11月20日上海他・株価指数・国債利回り・商品先物価格週間騰落率 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2015/11/22 09:52)
トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く? 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/27 17:48)
トランプ氏勝利後のマーケットの状況 11月第2週 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/20 13:59)
10月のマーケット情報 日本株は上昇、欧米は下落 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/03 16:46)
2016年10月第2週の株価指数全体的に反落しました 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/10/17 17:00)