主婦A「最近テレビでよくNISAっていうのがやっているけどあれって何?」
会社員C「あまり詳しくないけど、株取引で税金がかからない制度みたいだよ」
主婦A「株ってよく聞くけど、税金って高いの?」
会社員C「自分でもやったことないからわからないけど、儲かることもあれば損することもあるみたいだよ」
先生B「NISAは最近よく聞くようになったね」
主婦A「先生は株とかやるんですか」
先生B「おこずかい程度で少しはやっている程度だよ」
会社員C「株って儲かると税金も高いんですか」
先生B「儲けに対して20%の税金だよ」
主婦A「えっ意外と安いんですね。お金持ちの人がやっているイメージがあるからもっと高いのかと思った」
先生B「昔は無税だった時期もあるんだけど、今は20%になっているよ」
会社員C「最近よく聞く投資信託はどうなんですか」
先生B「投資信託も株と同じで20%の税金だよ」
主婦A「株でも節税する方法ってあるんですか」
先生B「株や投資信託は儲かることもあれば、損することもあるから、1年間トータルの利益を計算することになって、最終的にプラスならその20%の税金ということになるんだ」
主婦A「それじゃ、マイナスになったら?」
先生B「マイナス分は翌年以降3年間繰り越しができ、その間にプラスの時があったら相殺できるんだ」
会社員C「すごい、マイナスが繰り越せるなんて」
先生B「先程話題にあったNISAというのは、少額非課税投資制度といって、年間100万円(2016年から120万円)までの投資に関して、投資してから5年間の間の配当金や売却益は非課税になるんだ」
会社員C「非課税ということは、税金がかからないということですか」
先生B「そうです」
主婦A「でも損したらどうなるんですか」
先生B「それはなかったことになるんだ」
主婦A「なかったことになるってことは繰り越すこともできないってことですか」
先生B「そうです。NISAは特殊な制度なので一般の株取引とは区別しているんだ」
会社員C「儲かった時は税金がかからないから、損した時も面倒見てくれないんだね」
先生B「シンガポールや香港はもともと株取引には税金がかからない国なんだ。だからNISAは金額や期間など制限されていることがあるけど、シンガポールなどと同じだね」
先生B「NISAの特徴を簡単に説明するとこんな感じだよ」
・配当金や売却益が非課税
・非課税期間が5年間
・1万円以下からでも投資できる
・投資金額は年間100万円(2016年からは120万円)
会社員C「日本は税金が高いって言われているけど、NISAのように非課税なものもあると株取引を始めようと考える人も多いんじゃないかな」
主婦A「自分がそう思っているんじゃないの?」
会社員C「少しは、、、」
主婦A「あなたはただでさえ、そういうのに向いていないんだから、損して終わっちゃうのが関の山」
会社員C「反省してます」
主婦A「余裕資金があったらやるようにすればいいのよ。そうすれば全部損しても家計には影響ないから」
会社員C「わかりました」
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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