
- 長谷川 進
- 神奈川県
- 経営コンサルタント
-
080-5450-9751
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
今日は運用負荷軽減についてのお話です。
ITproにおいて、2008年版中堅・中小企業のIT意識調査が報告されています。
運用負荷軽減に関する主なポイント
(1)サーバーやクライアント・パソコンの運用管理の負荷軽減は、中堅・中小企業において優先度の高い課題となっている
(2)サーバー統合のための技術である「ブレードサーバー」「統合化」「仮想化」といったキーワードに高い関心が集まっている
(3)ラッキング不要の安価なエントリ向け統合型ブレードが登場しているため、中堅・中小企業におけるサーバー統合は今後活性化していくと予想される
(4)USBメモリーを活用した安価なソリューションが登場しつつあることから、中堅・中小企業においても今後シンクライアント活用の道は今後拓けてくる
(5)グリーンITは地球温暖化に関連したトピックであるため、認知度や関心度が比較的高いキーワードである
私が注目したのは、(1)(2)(5)です。
多くの企業で運用負荷軽減に対する問題意識が高いことが伺えます。
運用負荷軽減は目に見える分かりやすいテーマであるために、ユーザー側、ITベンダー側ともに取り扱いやすいテーマになっています。
そうすると「サーバー統合」や「シンクライアント」といった分かりやすい個別のソリューションベースでのアプローチが中心になってきます。
その方がユーザー側、ITベンダー側双方にとっても取り組みやすいのも事実でしょう。
しかし、サーバー統合を実施するにしても、単なるH/Wレベルの統合なのか、データベース統合やアプリケーションレベルの統合を目指すのかによって、取り組み方も違ってきます。
シンクライアントについても、単なる運用負荷軽減のためなのか、情報セキュリティへの対応も踏まえた取り組みなのか。
ユーザー側自身が運用管理全体を見据えた上で、運用管理の見直しを進めていかないと、せっかくの投資が無駄になりかねません。
個別ソリューションの視点から脱却して、俯瞰的な視点から運用管理を見つめる癖をつけましょう。
横浜で働く中小企業診断士長谷川進のブログ
このコラムの執筆専門家

- 長谷川 進
- (神奈川県 / 経営コンサルタント)
新規事業成功の鍵は、リスクヘッジを考えた事業戦略策定にあり
日本アイ・ビー・エム在籍時の15年間に多数のITプロジェクトに参画しました。その経験から、「新規事業が失敗する場合の多くは、構想段階に問題がある」と考え、リスクヘッジを根底においた事業戦略の策定、プランニングを行っております。
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