ケアマネ試験

こんにちは！株式会社アースソリューションの寺崎でございます。

ケアマネになるには、一定の実務経験を積んだ上で、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けて合格しなければなりません。

小難しい名称ですが、「ケアマネ試験」といっています。

この試験、近年かなり難関になっておりますが、この試験に合格しただけでは足りず、あくまで「実務研修を受講する資格を得る」ための試験となります。

この試験の合格者は、数か月後に都道府県が主催する実務研修を受講し、修了してはじめてケアマネジャーの資格を得ることとなります。試験が10月で、合格発表が12月頃となり、実務研修は早くて3月位から始まるようです（地域によって若干異なります）。

15日間（87時間）の講義・演習に、3日間の居宅介護支援事業所の実習もあります。

受講者の大半が働きながらの参加となりますので、やりくりしても２～3ヶ月位はかかります。

研修費用は約5万円程度。研修終了後、協会に登録しますが、登録料を支払って介護支援専門員証を得てはじめて、ケアマネとして仕事ができるようになるのです。

ここまでの道のり、非常に長いです。

令和元年度の実務研修受講試験は、関東を中心に台風の影響で試験実施が延期となりました。

あの時はものすごい台風で、交通機関もストップしましたね。試験を開催するにはリスクが大きすぎるということで、試験の中止判断は妥当だったと思います。

ただ、台風の影響を受けなかった地域では、予定通り試験が実施され、何ともアンバランスな状況になっていました。しかも、ケアマネ試験後に予定していた介護福祉士・社会福祉士国家試験は、同月開催にもかかわらず予定通り実施できました。

まあ、タイミングの問題ですので仕方がないものの、ケアマネ試験の受験を予定されていた方々は、本当にお気の毒というよりほかにありません。

結局、試験が予定通り実施できなかった地域では、代替日として今年の3月に実施することとなりましたが、今度は新型コロナウイルス感染拡大が巻き起こりました。

ここでも、開催が危ぶまれていました。結果として、3月の試験は何とか実施できましたが、緊急事態宣言が発令される直前だったからよかったようなものの、そうでなければ実施は不可能だったでしょう。

何とか年度内に実施しなければという主催者の焦りや、毎年一定以上の介護支援専門員を輩出しなければ現場へのしわ寄せは計り知れないものでした。しかも延期となった地域は、首都圏を中心とした地域。数万人の受験者がいらっしゃったわけで、万一昨年度この地域で試験が行えなければ大変なことになっていましたはずです。

令和2年度の実務研修受講試験は、10月11日（日）に行われることが決まり、申し込みも6月末で締め切りとなりました。

試験に臨まれる方のご健闘を心よりお祈り申し上げます。

次回は、昨年度のケアマネ実務研修についてお話いたします。