- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
03-5803-2500
対象:お金と資産の運用
こんにちは!
今日はバレンタインデーですが、あいにくの雪となってしまいました。
“ホワイトバレンタイン”というと聞こえは良いですが、降る量が多いので、くれぐれもお気をつけて。
さて、先般、日本にとって、とても重要な“過去最大と過去最少”が発表されました。
まずは、財務省によれば、2013年末時点のいわゆる「国の借金」が、“過去最大”の1017兆9459億円にまで膨らんだと発表がありました。
内訳は、国債が849兆円、借入金が55兆円、政府短期証券が114兆円などとなっています。
昨年9月末から3カ月で、6兆7673億円も増加しました。そして、国民一人当たりの借金もついに、約800万円にまでなってしまいました。
さらに、財務省の試算によれば、2014年度末の借金残高は1143兆円と、今年度末に比べ100兆円以上の増加が見込まれています。
まさに、“雪だるま”状態といえるでしょう。
一方、同じく財務省の2013年の国際収支速報によれば、日本の経常収支は、3兆3061億円の黒字ではありますが、前年比31.5%もの減少となりました。
これは、比較可能な1985年以降、“過去最少”の黒字額となっています。
こちらは、言うまでもなく、原発停止の影響からエネルギー輸入の大幅増加とともに、昨年からの円安傾向によって、一気に貿易赤字が膨らんだのが最大要因です。
輸出から輸入を引いた貿易収支は10兆6399億円の赤字で、3年連続となっています。
一方、経常収支の中で唯一黒字の所得収支は16兆5318億円の黒字で、こちらも3年連続で増加しています。
ただし、所得収支の黒字を上回る勢いで、貿易赤字が拡大しているため、2013年12月単月での経常収支は、6386億円の赤字となっています。
これで、経常収支の赤字は、3カ月連続です。
このままの傾向が変わらなければ、2014年はいよいよ年間を通して、経常収支が赤字に転落する可能性も出てきました。
国に必要な「お金」が日本国内だけで賄えなくなる状況が迫ってくる中、国の借金だけは膨張を続けています。
「最悪なシナリオ」は想定したくはありませんが、“過去最大と過去最少”がこのまま続くようだと、現実視しなければならない日も近いかもしれませんね。
では、今週末は積雪に気をつけて、お過ごしください。
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
世界中の優良ファンドを用い、貴方だけの運用プランを提供します
信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
「お金の基本」のコラム
「増加する金融詐欺」(2024/04/25 14:04)
「2023年の家計の金融資産」(2024/04/11 14:04)
「2023年の日本の経常収支」(2024/03/07 14:03)
「長期低迷する日本経済」(2023/12/21 15:12)
「日本の基礎的財政収支(PB)」(2023/10/19 12:10)
このコラムに類似したコラム
「借金で国が増収、1.5兆円!?」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2018/02/15 17:18)
「国の借金額、ついに1053兆円に!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2015/05/15 18:00)
「貿易赤字 過去最大12.7兆円!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2015/01/30 11:22)
「一人当たり818万円!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2014/08/15 12:53)
「日本は、“何”で稼ぐのか!?」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2014/03/28 15:50)