- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
やはり,今のストレス社会で求められているのは,ストレスに対する抵抗力です.
生物の進化の過程において,ストレスを乗り越えてきたからこそ,今の人類が存在します.
水から陸に上がってきたときそこにはどれほどのストレスがあったでしょうか?
でもそこで水に引き返すのではなく,陸にちょっとずつ身体を慣らしていくことで,エラ呼吸から肺呼吸という進化を遂げてきました.
人類も同じようにストレスから逃げてばかりでは,パワーアップできません.
それは,筋トレと同じです.
思い重量を持ち上げたいのに,ストレッチ(リラクセーション)ばかりしていても持ち上げることはできません.
リラクセーションは,今現在のストレスを緩和してくれますが,それはストレスに対して強くしてくれる方法ではありません.
ストレスに強くなるには,筋トレのバーベルにあたるストレスをかけ,それを持ち上げるトレーニングが必要になってきます.
ただし,ストレスのかけ方を間違えてしまうとストレスに飲み込まれてしまいます.
ではどうやって適度なストレスを加えるのか?
バーベル同様(何kg)にストレスを数値化し,どれくらいのストレスまでなら耐えられるか,個人ごとにそのベースライン(基準)を定め,どんどん強い刺激を与えていきます.
これには,ACミラン同様の専用のマシーンを用いたトレーニングが必要になってきます.
様々なタスクを行ってもらい,その緊張状態でも不動心で行えることを目指します.
次にタスクにノルマを与え,わざと緊迫感を生み出します.
パフォーマンスを上げるにはどうしても力みが生じますが,
力みが働くとモニターにはその情報が現れるため,実習者はそこでまた落ち着いた状態でタスクに集中しようと学習します.
ストレス状態を数値としても表せますし,音で知らせることも可能です.
こういうトレーニングが「ここ一番」での交感神経の過剰興奮を抑えてくれる極めて有効的なトレーニングなのです.
ストレスの状態を「見える化」し,徐々にその強度を高めていけば,当然筋トレ同様に重いストレスも持ち上げられるようになっていきます.
「不動心」とは,リラックス状態で育まれるものではなく,ストレスを乗り越えた先に得られる力なのです!
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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