- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
クンダリーニヨガは,「火の呼吸」を代表するようにパワフルな呼吸とエクササイズが多いです.
「火の呼吸」ばかりが注目されていますが,実際は,「火の呼吸」を使うエクササイズと使わないエクササイズの比率は6対4程です.
「火の呼吸」を使うエクササイズは,エネルギーを高め,チャクラの活性化などにはとても効果的です.
逆に伝統的なヨガのようにイメージやゆったりした呼吸法だけ同じようなことを行おうとすると何十年とかかってしまいます.
クンダリーニヨガは,このようにパワフルな反面,ソフトな技法が少なく,自分の内面をしっかり見つめるマインドフルネス的な要素に欠けているといえます.
つまり,「自己の感覚センサー」を磨くのにはあまり適していません.
ですので,当道場では,その足りない部分を伝統的なラージャヨガで補っています.
この二つのヨガの組み合わせが修行系には最も優れた技法体系だと確信しています.
そのパワフルさからクンダリー二ヨガは,アスリートに特に人気がありますが,柔軟性の向上にあまり役立たないという肉体面での欠点もあります.
ヨガはあくまでも内面を鍛えるもので身体の柔軟性の向上は二の次ですが,
アスリートにとって柔軟性は怪我防止やパフォーマンス発揮のためにとても重要な要素です.
柔らかければ柔らかい程,関節の可動域が広がります.
柔軟性の向上も当道場ではパフォーマンス発揮において重要と考え,伝統的なポーズでその部分を補っています.
身体の操作は,骨盤の動きがとても重要ですが,その周りのアウターマッスルが硬いと骨盤を縦横無尽に動かくすことが困難だからです.
また,古くからの考えでは,筋肉はつきすぎるとスピードが落ちるイメージがありますが,筋肉はあればあるほど実際はスピードは向上します.
伝統的な武術やヨガでは,筋肉をつけすぎると良くないという考えも多いようですが,
力まない動作が習慣化されていれば,パワーはあればあるほどパフォーマンス発揮に有利です.
筋肉をつけるとスピードが本当に落ちるのなら,短距離走のランナーはなぜあのような筋肉の鎧を身にまとっているのでしょうか?
バスケットボールのNBAの選手たちもムキムキですが,世界一の俊敏性の持ち主です.
筋肉は車でいうとエンジンに当たり,馬力に相当します.
しかし,エコカーからスポーツカーに乗り換えた人がその車をうまく乗り回せるかというと,練習が必要です.
そのドライバーの運転テクニックが身体操作に該当する部分です.
運転技術が高いのならエンジンは大きいほどレースには勝ちやすくなり,乗り回せないと事故を起こすリスクが高まります.
つまり,伝統的な考えを重んじつつも現実的な思考回路がないと実際の試合などでは痛い目を見るということです.
「気」というと不思議なイメージがありますが,実際は肉体の一部ですし,肉体ほどではありませんが,年齢とともに弱ってきます.
伝統的なヨガの考えでは,人間には5つの身体(人間五臓説)があるとされ,肉体(食物鞘)とチャクラなどの気の体(生気鞘)はともに肉体としてみなされています.
「気」といえどもエネルギーなので加齢の影響をどうしても受けてしまいます.
しかし,伝統的には,肉体の内側には「意識の身体」が存在すると考えられ,この次元での身体からは年齢の影響を受けません.
逆に修行次第で輝きを増してきます.
チャクラやクンダリーニの活性化は,あくまでもスタート地点であり,そこから本格的なヨガ修行の世界に入っていきます.
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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