- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
早くも3月突入です。
花粉と闘いながら、“桜の開花”を待ちたいと思います。
さて、今週の注目すべき数字は、“67兆円”です。
最近、日銀の総裁人事が、新聞やニュースで取り上げられていますが、
日銀と言えば、「資産買い入れ基金」という言葉は聞かれたことがあるでしょうか!?
日銀による金融緩和策を実行する為に、市場から様々な資産を買い入れる為の基金のことです。
2010年に設定されましたが、当初予算は35兆円でした。
そこから徐々に膨らんで、いまや101兆円にまで拡大しました。
「物価目標2%」と明示した以上、さらにこの数字が積み上がる可能性もあります。
2012年12月時点での日銀の購入資産リストをみると、長期国債の24兆円を始めとして、合計で約67兆円となっています。
中身は、長期国債の他、国庫短期証券に9.6兆円、社債2.9兆円、ETF1.5兆円などとなっています。
101兆円までは、まだ余裕はありますが、このまま買い進んで行って、「景気回復に本当に効果があるのか」、「実質日銀の国債引き受けによって、財政規律が失われる」といった意見も出ています。
それにしても、101兆円まで買い進めば、日本の名目国内総生産(GDP)の約21%にまで達します。
現在は、市場に活気も出始め、株価も上昇していますが、株価はあくまで“期待値”で上昇しますので、今後、実体経済において景気が回復してこないと、その反動が非常に気になるところです。
しばらくは、日銀の動向から、目が離せない状況が続きそうです。
それにしても、資産を買い入れるということは、今後、国債の金利が上昇すると、時価評価で含み損を抱えることとなりますし、株式市場などが上向けば、保有しているETFなどで含み益が出ることとなります。
運用目的ではありませんが、日銀に含み益が生まれることを望みたいものです。
では、今週末も良き日をお過ごしください!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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