「断熱材 北海道」を含むコラム・事例
24件が該当しました
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断熱材の話 - 2 -
前回は、「日本でよく使用されている断熱材は蓄熱材あるいは保温材と呼んだ方が正しい表現なんです。」ということを書きました。 さて、そこで、考えてみましょう。 現代の日本の住宅に使用されている断熱材は冬の寒さを凌ぐために1980年代に北海道で導入された断熱材が主流になっています。 そう、冬には非常に寒く、夏にはそう暑くならない北海道で機能を発揮する断熱材が用いられ、断熱材として日本中で使用されて...(続きを読む)
- 小島 忠嘉
- (建築プロデューサー)
高気密高断熱の住宅を疑ってみる(その2)
元々、断熱の考え方は北欧の寒い地方で発達したもので、冬の寒さをしのぐために開発された技術です。冬の寒さが厳しい北海道では有効でしょうが、温帯(亜熱帯?)の日本で本当に高断熱は必要なのでしょうか。 日本には古来から、「家のつくりようは夏を旨とすべし」と吉田兼好の言葉があるように、日本の家は夏の暑さ対策を第一に考えるべきであったのに、いつのまにか高断熱がもてはやされるようになっています。 ...(続きを読む)
- 海田 修平
- (建築家)
自邸改修記25…屋上菜園の解体を決意
我が家は、3階建ての棟と2階建ての棟を2階部分でブリッジ状につないだH型のエレベーション。それぞれの棟の屋根に土を乗せて緑化している。今回の改修 工事で、外壁通気層を持たない2階棟の土台廻りの腐朽が発見され、外壁を改修することにした。その木部の思わぬ痛み具合を見て、3階棟の屋上下地の状態を どうしても確認したくなった。 この木造での屋上緑化は、北海道のM型屋根に大きなヒントをもらい絶対の自信を持...(続きを読む)
- 佐山 希人
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/床断熱から基礎断熱へ
05-3:床断熱から基礎断熱へ 日本の木造建築の基礎は、地面からの湿気を直接拾わないよう地面に固定された束石の上に柱を立てるやり方で床面を高くし、床下を吹きさらし状態で湿気をこもらないようにする「高床式」が古来からの習わしで、「床下は外部である」という考え方は今日でも踏襲されています。 しかし、今日の住宅の殆どは割合簡便に施工でき強度のあるコンクリート製の布基礎で、そこに...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
「大きな木の下の家」の暖房計画
前回は「断熱計画」についてお話しさせて頂いたので、 今日は暖房計画について。 「大きな木の下の家」の暖房は、以前「現場から大地に還る家を考える」シリーズで紹介した「晴耕雨読の家」の「床下暖冷房」を再度、採用している。 しかし、今回は少し改良している。 このシステムは床下土間スラブ上に断熱材を敷いて、その上に冷温水管を張り巡らし、その上にまたコンクリートで固め、蓄...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/エアサイクルとは何か?
04-3:エアサイクルとは何か? 北海道の高気密・高断熱がグラスウール内断熱で如何に内部結露をなくすかという問題に真っ正面から取り組んでいた時に、本州以西では内部結露の問題は内断熱そのものにあると考え、日本の家屋が伝統的に培ってきた構法を活かすアイデアを考えていました。 木造在来工法では床下と壁、小屋裏が空間として繋がっており、エアサイクルの考えの基本はこの繋がった空間に...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/内断熱はパネル工法に進化する
04-1:内断熱はパネル工法に進化する 内断熱工法には他に(1)吹き込み工法、(2)''パネル工法'''、(3)'現場発泡''があります。 (1)吹き込み工法 吹き込み工法にはグラスウールを用いるものとセルロースファイバーを用いるものがあり、グラスウールの場合は水性の接着剤を混入しながら壁体内に吹き込んでゆくもので、配線廻りの複雑な施工箇所であっても隙間なく断熱材が...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/外断熱流行の裏事情
03-12:外断熱流行の裏事情 コストに関して言えば、やはりグラスウールの方が安価であるため北海道等の寒冷地では内断熱が多いのですが、東京辺りでは材料そのものの値段以上に、内断熱の複雑さや、工法修得のための職人教育を含めた人件費の面から内断熱は敬遠される傾向にあり、近年の外断熱の流行は主にこうした施工者側の事情が反映されていると言っていいでしょう。 事実、私の経験からも、内...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/03-4:何故、高気密なのか?
03-4:なぜ、高気密なのか? 内断熱工法は、冬の厳しい北海道で永年研究され、 室蘭工業大学の鎌田紀彦助教授を中心に新木造住宅技術研究会によって開発された新在来木造構法が公開された工法としては代表的なものです。 (ちなみに、私は大学時代、この鎌田ゼミに在籍していました。) 木造の軸組の中に高性能グラスウールを挿入し、室内側に防湿気密シートを張り、室外側に防風シートと通...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/2-5:中気密から抜け出せない!
非気密・非断熱から中気密・中断熱になり、中気密・高断熱に至って私達は大きな失敗を経験したのです。住宅の高断熱化を目指した北海道の住宅が経験したこの失敗は、「ナミダダケ事件」として大きく取り上げられ、実は、この時の誤った報道が本州における住宅の高断熱化への根強い懸念を生み出したとも言え、今でも中気密・中断熱から抜け出せない大きな要因になっているとも言えるのです。 そして、関東以西の温暖...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
住宅断熱基礎講座/2-4:高気密は壁内結露対策
2-4:高気密は壁内結露対策として生まれた 北海道では一九七三年のオイルショックを境に、熱損失の少ない家づくりを目指して北欧から高気密・高断熱住宅を学んだのですが、当初は「高気密」の意味がまだ良く理解されていませんでした。50mm厚のグラスウールしか入れていなかった外壁の軸組内に100mmのグラスウールが入れられ、倍の断熱効果が期待されたのですが、何故か予想したほどの効果は現れませんで...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
「高断熱・高気密」後の断熱法
さて、「高気密・高断熱」後の、特に「外張り断熱」後の断熱を考える時、その施工性の良さから採用していた発泡プラスチック系の断熱材は、それが石油化学系建材であるという理由ひとつで排除されることになります。 では、断熱はどうするのか、断熱はしないのか、はたまた、防湿気密シートを張った充填断熱に戻るのか、ということになるのですが、答えはそのいずれでもありません。 その答えは、防湿...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
呼吸する壁をつくる(その2)ーー調湿する断熱材
「呼吸する壁」では調湿性能のある断熱材が必要となる。 従って、外張りに用いる発砲プラスチック系の断熱材ではなく、繊維系の充填断熱となる。 現在、考えられるのは新聞古紙から作られるセルロースファイバーと羊毛断熱材である。 これらは自然系断熱材として製造エネルギーも極めて小さい。 しかし、羊毛断熱材は製造エネルギーが小さくてもオーストラリアやニュージーランドからの輸入だから輸送エネルギ...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
北海道のサンドイッチ工法の家
夏、北海道に帰って、久しぶりに妻の兄の家に立ち寄った。 以前、AllaboutのQ&Aで「打ち放しコンクリートのメリット、デメリット」についての質疑があり、建築家諸氏がサンドイッチ工法について書かれていたが、この家は正にそのサンドイッチ工法で建てた家である。 正しくは、増築したLDKなのだが、丸いケーキの四分円を切り取った形をして2層分吹き抜けている。 ただの打ち放しコンクリートを丸く...(続きを読む)
- 野平 史彦
- (建築家)
外断熱工法の欠点と注意点とは??その2
実際に、北海道地区では内断熱工法による結露が原因でカビや住宅の木材の腐食が問題になり、外断熱工法でないと住宅が危ないという新聞や雑誌の影響で今上げた外壁材を外壁の仕上げ材として採用した家が北海道地震で、外壁がヒビが入ったり、重さで崩れ落ちてしまいました。 これは、専門家であれば容易に推測できるところなのですが、そういう事においても北海道の一般消費者は学んできました。 北海道では...(続きを読む)
- 深澤 熙之
- (建築プロデューサー)
網走刑務所から学ぶ・・・・!?
ノンエアコン省エネ住宅自然通気工法の家の考え方は、人間が人間らしい生活を永続するために、どうあるべきかということが基本です。その為に伝統科学(歴史が証明)を、ベースにしたものであり、現在だけでなく将来にわたり認知を受けるものでなければなりません。 その住宅環境科学研究を各地で行って来ました。 ■北海道・紋別市(元紋別)で8年前に断熱材(グラスウォール)を使わないで、杉板30mmを...(続きを読む)
- 宮原 謙治
- (工務店)
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