- 宮原 謙治
- 霧島住宅株式会社
- 工務店
対象:住宅設計・構造
その住宅環境科学研究を各地で行って来ました。
■北海道・紋別市(元紋別)で8年前に断熱材(グラスウォール)を使わないで、杉板30mmを外壁に入れた実験住宅を建築しました。東シナ海の沿岸から400m位の場所の住宅です。紋別市といえば、流氷の町でも有名です。
■動機は、大相撲の横横綱・大関力士が以前は多かったのに、当時北海道出身の幕内・十両力士が皆無であるということでした。入門はしてくるが、激しい稽古についていけない力士が意外と多いとも聞きます。
■健康保険の高額利用日本一が北海道であり、胃がんを抜いて肺がんが多いという記事は、住宅環境科学研究家の魂をくすぐりました。
■今から25年ほど前に、北海道の住宅をみて歩き、結露や暖房費などの対策として、二重サッシなどの工夫で、冬の寒さに苦心されていることは理解できました。
■網走刑務所(観光施設)を見学して、あの建物の独房の床と壁に40mmの厚さの木材が使用されていることを知った時に、衝撃が走りました。http://www.kangoku.jp/index.htm
■また、木材がかもし出す木性(もくしょう)が、収容された人に与える影響力・感化力のせいか、再犯率が他の刑務所と比べると非常に引くいという話も興味深く聞き入りました。
■現地での説明で、『ここでは風邪が流行しませんでした。その大きな理由は紫外線を取り入れる工夫をしてある天窓(ランマ窓)の効果だと思います。』このことも、うなづける説明でした。(続く)