住宅断熱基礎講座/内断熱はパネル工法に進化する - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

野平 史彦
株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
千葉県
建築家
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住宅断熱基礎講座/内断熱はパネル工法に進化する

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住宅断熱基礎講座 04.高気密・高断熱は様々な工法へと向かう
04-1:内断熱はパネル工法に進化する
  
 内断熱工法には他に(1)吹き込み工法、(2)''パネル工法'''、(3)'現場発泡''があります。

(1)吹き込み工法
 吹き込み工法にはグラスウールを用いるものとセルロースファイバーを用いるものがあり、グラスウールの場合は水性の接着剤を混入しながら壁体内に吹き込んでゆくもので、配線廻りの複雑な施工箇所であっても隙間なく断熱材が入り込み、吹き込んだ形状のまま固まるので施工性の良い工法です。
 セルロースファイバーというのは、新聞古紙をリサイクルした天然の木質繊維のことで、施工に当たっては高い密度で混入する方法が取られています。

 硬質断熱ボードを壁体内に挿入する工法もありますが、柱間がそろっていないとそこに合わせてボードをカットし挿入してゆくのは精度や施工性の面で難がありプラスチック系断熱材による内断熱は現場発泡やパネル工法が主流になってきています。
 
(2)パネル工法
 パネル工法は軸組の柱間に断熱パネルを据え付けてゆくもので、複雑な内断熱の合理化を目指して生まれた工法であるためグラスウールなどの繊維系断熱材を用いた工法が多いのですが、その走りと言えるのは、北海道の松本建工が大学の研究室と共同で開発したウレタンによるFP工法で、昭和60年にはフランチャイズ方式で工務店への販売を始め、今では国内最大規模のシェアを誇っています。

 グラスウール以外のパネル工法はポリウレタンかポリスチレンを注入発泡したもので、構造用面材とセットになって柱間に挿入し止め付けてゆくようになっています。

 パネル工法の多くは独自の工法としてフランチャイズ販売方式が取られていますが、オープンに誰でも自由に使えるパネル工法として開発されたのが新在来木造工法の鎌田紀彦室蘭工業大学助教授によるPFP工法です。この工法は梁の大きさと階高を統一することでパネルサイズを規定し、どこのパネル工場でも自由に製作できるようにしたものです。


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おしらせ:今月の船橋建築塾は、10月18(日)です。
いつもは土曜日ですが、お間違いのない様、宜しくお願い致します。
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