小笠原 隆夫
オガサワラ タカオコラム一覧
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今も見かける「残業がしたい社員」「長時間労働が苦でない社員」
長時間労働、残業を是正する対策は、各企業で相変わらず続けられています。 かつては残業の申請制や一定時間以上の残業禁止といった取り組みばかりに偏り、さらに強制的な消灯や定時以降のシステム停止など、わりと強硬な施策が取られることもありました。 本来は業務量の調整や、作業効率化などと合わせておこなわなければならず、ただ時短ばかりに注目していると、ミスの横行や生産性低下、さらにサービス残業の温床...(続きを読む)
対照的な中身の「知らなかった方が悪い」の話
少し前ですが、高齢の独居老人に過剰なパソコンのサポートサービスを契約させ、それを知った家族が解約を申し出たところ、高額な解約料を請求されたことがツイッター上で拡散されて、多くの批判が集まったという話がありました。 会社側は謝罪したり、改善策を発表したりしていましたが、その後きちんと対応されたのかはわかりません。 非常識な契約に持ち込む行為は、倫理的な問題はあっても、契約自体が無効に...(続きを読む)
全員が「競争して上を目指す」でなければダメなのか
これは「企業の業績を上げる」「事業を発展させる」ということを支援、協働する立場のコンサルタントとしては、あまり言うべきでないのかもしれません。ただ、企業で働く多くの人たちを人事の立場から見ていて、いつも考えてしまうことです。 それは決してエースでもエリートでもない、普通にコツコツ働いている、言葉は良くありませんが「その他大勢」の人たちです。どちらかといえば上昇志向はそれほどなく、あまり...(続きを読む)
「失敗の共有」による疑似体験で人材育成につなげる
あるウェブ記事で、関西にある人気洋菓子店の人材育成に関する取り組みが紹介されていました。 こちらの社長は、約70人いる社員全員と毎日日報でやり取りをします。罫線だけが引かれた自由書式に書かれた内容すべてに目を通し、翌朝社員へのメッセージを赤字で書き添えて返すそうです。 また、「少しずつ書く量が減っていたり、同じような記述が続くようになったりしたら要注意」だそうで、社員の心の内を見るように...(続きを読む)
「職務経歴書」を書くと自分のキャリアが見直せる
もしも転職活動をするとなると、誰でも必ず「職務経歴書」を書くと思います。それまでの自分の仕事の経験として、どんなことをしてきたかを相手に伝えるための資料であり、転職においては一番決め手になる大事な書類です。 この書き方を指南するような手引きは、ずいぶんいろいろなところで目にします。やはり、書いたことがないと、何をどこまで、どんな書き方をしたらよいのかがわからないということがあるのでしょう。 ...(続きを読む)
「不言実行」「あうんの呼吸」ばかりでは困ること
「不言実行」という言葉がありますが、その意味を調べると、「文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること」とあります。 もう一つ、「あうんの呼吸」という言葉があり、こちらは「二人以上で一緒に物事を行うときの互いの微妙な気持ち。またそれが一致すること」とあります。 どちらも日本人的な美徳と合致して、悪い意味で使われることはほとんどないように思いますが、共通しているのは、よけい...(続きを読む)
過重労働が起こる職場に共通する「人を見くだす体質」
過労自殺といった仕事にまつわる不幸な事例は、相変わらずなくなりません。また、亡くなるまでには至らなくても、同じ職場で同じようなことが繰り返される例は、比較的多いと感じます。 例えば、広告代理店大手の電通では、社員の過労自殺に関する企業責任が認定された判例となる事件を引き起こしていますが、その後もまた同様の事件を起こしています。 会社としては過去の事件を反省して、改善に向けた取り組みをして...(続きを読む)
気づかないうちに陥ってしまう「内向き思考」
少し前の話ですが、あるテーマの公開セミナーに参加したときのことです。 参加者は十数名程度のこじんまりしたセミナーでしたが、私以外の参加者はほぼ全員が企業に属している人たちで、同じ会社から何人かで参加しているところもありました。 終了後にちょっとした懇親会をやるということだったので、私は残って待っていましたが、参加者の半分くらいは懇親会には参加せずに帰ってしまいました。残ったのは十名...(続きを読む)
「支援制度がなければ勉強できない」という社員たち
ある会社の部門長面談の中で、「部下の人材育成」という話題になりました。 その人は技術系部門のマネージャーですが、かなり専門的な知識が要求され、仕事に直結する資格がいくつもあるような部門の人です。 そのマネージャーが部下との目標面談の中で、スキルアップのための資格取得などを話題に出すと、そこで決まって言われるのが「会社は支援してくれないのか?」ということだそうです。 この会社では...(続きを読む)
「責任を取って辞める」は正しいのか
以前ある会社で聞いたお話です。 新規事業の立ち上げを主管していた部長が、「業績不振の責任を取って辞める」と退職願を出してきたといいます。確かに当初の計画目標にはまったく達しておらず、事業がうまくいっていなかったことは否定できません。 行動が遅れがちでタイミングを逸していることが多かったり、優先順位が低いと思われることに手をかけすぎていたり、仕事の進め方自体に問題があったことは否定できず、...(続きを読む)
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