小笠原 隆夫
オガサワラ タカオ交流会でのポジティブ、ネガティブ
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最近、様々な異業種交流会などを通じて、本当に年齢も立場も業種も仕事内容もバラバラの、いろいろな方々とお会いしてお話をさせていただく機会があります。
交流会などに出てくる方々は、自分のビジネスとかキャリアとか経験にプラスにしようと考え、新しい人脈や出会いを求めている人達ですから、圧倒的に前向きでポジティブな人が多いです。
そんな方々の中には、自分の都合ばかりで一方的にアプローチしてくる人がいます。前向きで行動的でアグレッシブとは言えるでしょうが、その後のお付き合いに発展することは少ないです。
せっかくの交流の場なのに、素っ気ない対応をされることもあります。「コイツとつながっても自分の得にはならない」と思うからなのでしょうか。「あなたには興味がない」と言われているような気がして、あまりうれしくありません。(私が勝手に素っ気ないと思い込んでいるだけかもしれませんが・・・)
また、時にネガティブと感じる人に出会うこともあります。どんな様子かというと、現状を見切っているというか、あきらめオーラというか、「どうせそんなものだよねぇ~・・・」というような感じです。描いていた理想が現実の壁に阻まれて思うようにならない、思ったように仕事が取れない、努力が報われない、目標達成できない、そんな経験を積み重ねた結果なのかもしれません。
私は相手のお話をできるだけしっかりうかがって、自分と相手の双方がWin-Winになれるコラボや仕掛けができないかを考えようと心がけていますが、やっぱり「自分のビジネスに直接つながること」を求めている方は多いです。当然といえば当然のことだし、もちろん私自身にもそういう気持ちはありますが、そればかりでは何か「外向きの一方通行」という感じがします。
何を思ったかというと、「外向きの一方通行」の先にあるのが、「どうせそんなものだ」というネガティブなあきらめオーラなのではないかということです。自分では一生懸命前向きに取り組んできたが、「外向きの一方通行」であるがゆえになかなか思う方向に向かわず、そのうちだんだん力尽きてきて、ネガティブなあきらめオーラをまとうようになってしまうのではないかということです。
ネガティブも次への切り替えだったり、愚痴を言うことでのストレス解消だったりということならば良いでしょうが、それを続けていると自分の言葉に自分が洗脳されて、ネガティブが定着してしまいます。そんな風に見える人も何人か見かけました。
ネガティブの理由は様々でしょうし、一過性の状態なのかもしれませんが、その中の要素の一つとして、「外向きの一方通行」があるように感じます。人間関係作りも組織作りも、もちろん仕事の受注も取引関係も、「外向きの一方通行」だけではうまくいきません。
「外向きの一方通行」だけでなく、お互いの「対面通行」「交互通行」も意識していたならば、もう少し違う結果になっていたのではないかと思います。
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