小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「内定者とのつながり作り」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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内定者とのつながり作り

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2011-06-27 00:00

  お世話になっているクライアント企業で、社内レクレーションイベントの日帰りバス旅行に招待して頂き、参加させて頂きました。

  私のように組織に属さず仕事をしている者にとって、顔見知りの方々との団体旅行などは行きたくてもなかなか行ける物ではありませんので、実は大人数イベント好きの私としてはとてもうれしく、当日は本当に楽しく過ごさせていただきました。千葉の富津で地引網をしてバーベキューという近場レジャーでしたが、自然に触れ合えておいしいものも食べられて、想像以上にかなり良かったので、皆さんも是非行かれてはいかがかと思います。

 

  さて、こちらの会社では、つい先月に来年度入社の新入社員の方々が内定したのですが、このイベントにはそのホヤホヤの内定者の方々も招待しています。その昔にあった囲い込みとか、そんな不純な意味は全くなく、ただ純粋な思いで早く社員たちと顔見知りになって、お互いのキャラクターを理解しあって、会社を好きになってもらって、少しでも不安を取り除いて、徐々に心の準備をして、スムーズに入社して活躍してもらいたいと考えての事です。少しでも早く、仲間同士として認知し合いたいという事です。

 

  内定者の方々にとっては、あまり面識がない人たちとの団体旅行にいきなり一人で参加するわけですから、緊張もしていただろうと思います。本人たちに聞いたところでは、期待と不安半々で、でもちょっと期待の方が大きいかな、などと言っていました。


  旅行が終わっての内定者の様子を見ると、もちろん不安が100%無くなるわけではありませんが、「こんな人たちと働くんだ」とか、「この人はこんな人なんだ」とか、会社全体の雰囲気、仕事を離れた時の社員の様子、それぞれの人間関係、その他いろんなことを直接経験して、たぶん自分のイメージが少し具体的になり、不安の軽減にはそれなりに役立ったのではないかと思います。

 

  最近の世の中の傾向を聞いていると、内定者研修や入社前のコミュニケーションは最低限、もしくはやらないという会社が増えているようです。内定者側に聞くと、「入社日が近づいているのに会社から連絡がない」「本当に内定したのか不安になって自分から連絡した」「自分なりに入社に向けた準備をしたいけど、何をしていいかわからない」などと言う話をよく聞きます。


  会社側としては、予算もないし手間もかかるし、このご時世で内定辞退もないだろうという事で、たぶん優先順位が低いのでしょう。メール連絡やSNSを利用することなどだけで終わらせているところも多いと思います。また「いちいちそんな手間をかけなければついて来れない人材では、メンタルが弱すぎだ」、とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

  確かに私がお世話になっているこちらの会社でも、経費も手間もかかって大変だと思いますが、それ以上のメリットがあると判断して、このようにされているのだと思います。これからも都度イベントを案内し、内定者研修も行っていく予定とのことです。また内定者が何十人もいる会社ではないので、できることなのかもしれません。

 

  考え方も事情も方針も各社それぞれですから、こういうやり方が良いとお勧めするつもりはありません。ただ、最近の傾向とは全く正反対のやり方で、その中にいる内定者たちの表情を見ていると、企業側として考えなければならないことは、いろいろあるのではないかと感じます。「すぐに辞める奴が多い」と嘆くだけではダメだと思います。


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