小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「就活中の学生さんへ-社会人のことは社会人に聞け」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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就活中の学生さんへ-社会人のことは社会人に聞け

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2011-01-24 00:00

  今回は就活中の学生さんに一言です。

 

  ネットでの就職活動が一般的になってから、ずいぶん時間が経ちました。

  昔は辞書のような本で企業情報を調べ、ハガキを書いて資料請求し、何事も電話で問い合わせる、ということをしていたのを考えると、ネットであれば情報量は圧倒的に多いし、条件に合わせて検索してエントリーできてしまうのはものすごく便利な事です。(これは企業側にとっても同じですね。)

 

  一方で情報量が多いが故に、自分勝手にわかったつもりになっていることも多いように思います。本来はバーチャルなはずのネットでの情報と、リアルな情報との区別がつかなくなっているのです。

 

  就活中の学生さんにうかがいたいのですが、長い時間をかけて企業情報をネット検索していると、何かすごく活動した、という達成感を持った経験がありませんか?

  でも冷静に考えると、企業概要や説明文を読んでも、画像を見ても動画を見ても、その会社のバーチャルな情報に触れただけで、その会社のことを理解したとは言えません。ついでに言えば、エントリーなんてチェックボックスにチェックするだけで終わりのこともありますから、大したことをした訳ではありません。

 

  また、ネットの情報量はそれこそ膨大ですが、すべて一方的に発信されたものです。人との会話であったり何らかの講義やセミナーのように双方向の情報交換があったりすると、その過程で情報の優先順位に気づいたり、認識が修正されたりという事がありますが、ネットの場合はそれがありませんから、何を信じて何を選択するのか、必要なものを決めるのは自分自身ということになり、どう選択するかはその人の感性にかかってきます。

  要は選択や判断が偏り、大事な事を見落とす可能性があるということです。できればネットの情報に頼りすぎず、リアルな情報にアンテナを張って欲しいのです。

  ではそのリアルな情報をどこから得るか、一番手っ取り早いのが「社会人のことは社会人に聞け」なのです。

 

  皆さんはこれから社会人になるにあたって、知りたいのは社会人のこと。もし学校のことが知りたければその学校の先輩に、バイトのことが知りたければバイトの先輩に、いろいろ教えを請うと思います。ならば社会人のことを知りたければ社会人の先輩に聞くのが一番リアルな情報が得られるでしょう。

 

  また学校の先輩やバイトの先輩はそれなりに数が限定されますが、幸い社会人の先輩というのはそれこそあなたのすぐ身近に、必ず何人か何十人かはいるはずです。

  お父さん、お母さん、親戚の叔父さん叔母さん、近所のおじさんおばさん、バイト先の店長、学校の先生や事務の人、さらには応募した会社の人事や受付の人、面接官の人、みんな社会人もしくは社会人経験がある人たちです。そんな人たちにいろんな話を聞いてみて下さい。

 

  もしかするとお父さんは「最近の事情は分からないなあ」というかもしれませんし、専業主婦のお母さんは「昔のことだから忘れたわ」というかもしれません。

  あなた自身も「どうせ今の就活のことは知らないだろう」とか「自分の志望業種には詳しくないだろう」など、話を聞いてもムダと考えているかもしれませんが、それでも知っている事や意見や昔の就職活動はどうだったかなどを聞いてみて下さい。どんな時代のことでも、先人の経験には必ず何か参考になる情報があります。

 

  あとは話を聞くあなたのアンテナの感度次第。何かに気付くことができれば、悩んだり迷ったりした時にきっと役立つことがあるはずです。

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