小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「通勤電車にて」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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通勤電車にて

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2009-11-02 00:00
 会社を辞めて独立してからしばらくは、通勤時間帯に電車に乗る機会がとても少なくなっていたのですが、最近また良く乗るようになっています。

 私は電車に乗っている時は本も読まないし音楽も聴かない、携帯電話もメールが来たときくらいしか見ない、何もしないで単にボーっと考え事をしているというタイプです。しいて言えば周りに乗っている人の人間観察をしているという所なのですが、久しぶりに満員電車に乗るようになり、感度が高まっているせいもあって、「えっ」とか「あらー」というような事に多々遭遇します。

 例えば社内で化粧したり飲食したりするのはもう当たり前なのかもしれませんが、それが立って乗るのも結構大変なくらい混雑している車内でも行われています。先日も私のすぐ横で押されて両肩をつぼめながらおにぎりをほおばる女性に遭遇しましたし、少し前には同じような混雑の中でマスカラを付けている最中の女性がいて、よくできるなと感心し、周りの人を汚してしまったりしないのかを心配してしまいました。

 いきなり顔の横のつり革に手が伸びてきて、その先を見るとそっぽを向いて携帯画面に夢中な人、大きなリュックを背負ったままで荷物が人にぶつかっていても知らん顔、なんてことはしょっちゅうです。自分の振る舞いが他人に影響を与えていることに気づかない、わからないのだと思います。こんなことを感じるのも私が年を取ってきた証拠かもしれませんが、改めて自分以外の周りで起こっている事に関心を持たなくなっている人が増えているのだと強く感じています。

 なぜそうなってしまうのかをいつも考えるのですが、一つは便利になりすぎて何でも一人で出来る世の中になってしまっているせいかなと思っています。自給自足で集団で協力しなければ食べることも出来ない時代なら、必然的に他人との関係を考えて気を配るのでしょうが、やっぱり今はそんな風にはいきません。
 もちろんよく気が付いて礼儀正しい方もたくさんいて、そのおかげで晴れやかな気持ちになることもたくさんあるのですが、一方で最近の風潮は少し悲しい気分になります。

 私に出来るのは、せめて関係した会社の中だけでも、研修などを通じて人との関わりや気配りの大切さを伝えていくしかないのだと思っています。
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