小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「自分を客観視するために必要な「他人の目」」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

自分を客観視するために必要な「他人の目」

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2020-06-02 08:00

 今まで何度かお会いしたことがある人ですが、ご本人は人間関係に自信があるようで、「知らない人とすぐ友達になれる」「人と仲良くなるのが得意」と言っています。

 

 ただ、私にはそう見えません。確かにいろいろ話しかけてきますが、あまり話がかみ合いません。私もできるだけ話を合わせようとしましたが、こちらがあまり興味を持てない話を、一方的に延々と話し続けます。それほど親しい間柄ではないのに、口調や態度が何となくなれなれしく、お互いがいかにも気が合っているかのような態度をします。

 他にもいろいろな人と話していましたが、相手になっている人たちは、みんな何となく持て余している様子に見えます。実際に何人かは、「変わった人ですね」などと言っていました。

 

 「自分のことは自分が一番よく知っている」などと言うことがありますが、実際には「自覚している自分」と「他人から見えている自分」には差があることがほとんどです。自分の姿が映った動画や録音された声を聞いて、自分のイメージとまったく違うと感じた経験はみんなにあると思いますが、これも同じようなことです。

 

 このように、「自分を客観視する」のは、思いのほか難しいことです。これは「他人から見た目より自己評価の方が低い」という場合もありますが、それよりは「他人から見た目より自己評価の方が高い」という方が問題になることが多いです。

 「本人はできたつもりでも他の人が見るとできていない」「必要なレベルの達していないのに学ばない」などということが起こるからです。

 

 自分を客観視するために必要なこととして、私が思っているのは「他人の目」です。他人からの指摘、指導、助言、苦言をもらえるかどうか、そしてその話に耳を貸すことができるかどうかです。

 そういうことを言ってくれる友人、知人、上司、先輩が周りにいることは大事ですし、人材育成として考えれば、ただ褒めたり苦言を避けたりするのではなく、課題は課題として、周りの人が本人にはっきり伝える必要があります。

 

 前述の人も、他人から指摘されることがなく、「自分の客観視」の機会を逸しているのかもしれません。もしかすると、言われても聞く耳を持っていなかったのかもしれません。

 話を聞かない、横柄、失礼、わがまま、その他好かれない態度を取りがちな人は、周りから声をかけられなくなり、「他人の目」を知る機会は少なくなります。

 また、年齢を重ねるにつれて、他人から指摘される機会は減っていきますから、自分から指摘を求め、自分で正していくことが必要になってきます。

 

 自己成長には「自分を客観視すること」が必要であり、そのためには「他人の目」が必要であるということは、十分認識しておかなければなりません。


カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム