小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「男はなぜ予定を聞かれるのがイヤなのか」の話で思い当たること」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

「男はなぜ予定を聞かれるのがイヤなのか」の話で思い当たること

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 目に留まった事 2018-02-27 08:00

 あるテレビ番組で、「男性は自分の予定を聞かれることを本能的に好まない」という話がされていました。

 

 その理由は、そもそも太古の男性の役割は“狩猟係”が中心であり、狩りというのはいつ獲物に出会うか、今日どれだけ捕れるか、いつまでに終わるかといった予定ができない仕事であり、そんなどうなるかわからないことを、いちいち他人から聞かれることについて、不快に感じてしまうのだそうです。

 

 これに対して女性の役割は“採集係”であり、どこに行けばどんな実がなっているか、どの程度の時間でどのくらい収穫できるかなど、予定がある程度わかるので、男性にも同じ感覚で、その予定を尋ねるのだそうです。

 

 最近は、男女お互いに予定を共有した方が、合理的に物事が進む世の中になっているので、「食事がいらない」「これから帰る」など、自分の予定を家族に知らせる男性も多いですが、実は男の本能としては好ましいとは思えない行動だそうです。

 

 この話を聞いて、ちょっと思い当たることがあります。

 一つは、部下の業務や勤務状況を管理する中で、報告がない、何をやっているかわかりづらいという問題があった人は、圧倒的に男性が多かったということです。思えば、女性で報告をあげてこない、相談がないといったことで困った経験は、少なくとも私は一度もありませんでした。。

 これに本能的な要素があると言われれば、なるほどそうなのかという感じがします。

 

 そしてもう一つ、これは自分自身のことですが、サラリーマンとして会社の人事部門にいた頃は、家族に予定を知らせることを当たり前のようにやっていましたが、独立して自分で仕事をし始めてからは、その時々の予定をいちいち知らせることは、必要最低限しかしなくなりました。

 

 そう変わったことは、家族にとっては迷惑なのかもしれませんが、急な予定や突発的な付き合いが入るなど、自分のスケジュールを見通せないことが増え、そんな不確定なことをいちいち他人に伝えるのがわずらわしい感じになり、いつの間にかそうなってしまったというのが本音のところです。

 

 たぶんサラリーマン時代は、自分のスケジュールが見通しやすい“採集係”に近く、独立して何でも自分でやらなければならなくなった今は“狩猟係”に近くなってきたということで、そのせいで行動も変わってきたということなのかもしれません。

 

 そう考えると、部下管理でも、営業職や外勤など毎日の予定がまちまちの人の方が、社内にいる人より状況が把握しづらいですが、ただ外にいるから見えづらいというだけでなく、外勤は基本的に“狩猟係”なので、他人に予定を聞かれることを好まないという面もあるのではないでしょうか。

 

 こうなると、営業部門のような“狩猟係”にあたる“男性”は、最も報告や連絡を好まず、行動を把握しづらいということになります。

 ただ、ここに本能的な部分があるのだとすれば、最低限の報告は求めたとしても、途中経過は本人に任せ、最終的な“獲物”という結果で見極めようとすることは、意外に理にかなっているのかもしれないと思いました。

 

 いずれにしても、他人に気持ちよく動いてもらうということは、なかなか難しいことだと痛感します。

 

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム