小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「病院の待合室で」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
Q&A回答への評価:
4.7/75件
サービス:4件
Q&A:193件
コラム:842件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

病院の待合室で

- good

社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2008-06-16 00:00
 ある病院の待合室でのことです。

 小学校低学年くらいの男の子が中を走り回って騒いでいます。母親らしき人は見てみぬふりなのか、携帯メールに夢中で何も言いません。
 同じく待っていた初老の男性がその子を注意しました。「こういう所で騒いではダメだよ」
 しかしその子が男性に向かって口走った言葉は「くそじじい」
 母親らしき人はようやく気づき、ビックリして男性に謝り、その子を叱りつけて静かにさせました。子供はふてくされています。

 注意した男性は自分の用事が終わったようです。
 男性は帰りがけに注意した子に向かって声をかけました。「君、ちゃんと静かにできるじゃないか。やればできるじゃないか。すごく偉かったぞ。」
 子供はキョトンとしています。まさか褒められるとは思っていなかったからでしょう。でもふてくされていた表情からは見る見る変わっていきました。


 以上、身近に起きた小さな出来事ですが、この“一方的に注意するだけでなく、その後改善されれば具体的にタイミング良く褒める”ということ。マネジメントの中ではよく言われることですが、なかなか実践できないことです。特に注意して反抗的な態度でもされれば、その後はできれば遠ざけたいと思うのが心情でしょう。

 「人を動機付けるための基本は、大人でも子供でも変わらないな」と感じ、注意した男性の度量の大きさや態度に感心したというお話でした。
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム