小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「エースを欲しがる中途採用」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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エースを欲しがる中途採用

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2008-03-31 00:00
 中小企業で行う中途採用の場合、今までなかなか進められなかった内部改革を、新たな人材に託したいと考えて採用を行っている場面に時々遭遇します。現業部門や管理部門の統括マネージャーなど、そこに思い通りの有能な人材が一人いれば、すべてがうまく回るというようなキーポジションでの募集です。

 このような場合で思い通りの結果になったケースは、私の経験ではあまりありません。考えて見れば野球やサッカーといった団体競技で、スーパースターを一人入れたからといってチームがいきなり強くなるわけではないことと似ています。特別扱いされるスターがいることで逆に反感を買ってチームが崩壊していき、かえって逆効果だったなんていうこともあるでしょう。

 一方うまくいったパターンもあります。意図的か偶然かの差はありますが、新たな人材のやり方を理解して一緒に動くメンバーがいた場合です。一つは社内から共感者、協力者が出てくる場合で、これは採用した人材の人間力によることもかなり大きいと思います。もう一つはサポートメンバーも合わせて採用した場合で、新規人材の人脈で人を連れてきたケースもあります。

 結局どんな優秀な人材でも、一人に何でもやらせようとするのは難しいということです。そもそも人を一人入れたくらいで、それまでずっと出来なかったことが急に出来るようになるなどと考える方が間違っています。
 エースを入れることにこだわるより、準エースでも協力体制を作って受け入れることの方が重要であると思います。
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