上津原 章(ファイナンシャルプランナー)- コラム「国債にもリスクがある。」 - 専門家プロファイル

上津原 章
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上津原 章

ウエツハラ アキラ
( 山口県 / ファイナンシャルプランナー )
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国債にもリスクがある。

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資産運用の考え方 2010-12-17 11:08

こんにちは。

中国地方のファイナンシャルプランナー、上津原と申します。

ボーナスのお金の使いみちは決まりましたか。

今日は、日本国債のことについて考えてみたいと思います。

 現在、日本の10年国債の利回りは先進国の中でも低い1.235%です。先進国中最悪の国家財政などと言われている割にはかなり低い利回りです。なぜかというと、分かりやすくいえば、利回りが低くても買う投資家がいるからです。というものの、今年の10月の上旬から比べると、およそ0.4%利回りが上昇しています。

 では、国債の金利が急上昇したらどうなるのでしょうか。10年国債を例にとり、元本を100として考えてみましょう。(現在の利回り:1.235%) ※税金は考慮していません

2年後に、日本国債の利回りが1%上がってしまうとどうなるのでしょうか。

購入した国債の8年後に受け取れる元本と利子は、

100+(100×1.235%×8年)=109.88 ・・・(1)

市場に出回っている国債の8年後に受け取れる元本と利子は、

100+(100×2.235%×8年)=117.88 ・・(2)

購入した国債の価格は、(1)÷(2)×100=93.21 になります。

 満期まで持てば国債の価格は気にしなくてもよいのですが、株のほうが儲かると思って株に乗り換える場合は、100のものを93.21で売らざるを得ないことになります。

 損しないうちに売れば一番よいのですが、金利の上昇は急にやってくることがあります。タイミングを図ることは思った以上に大変です。

 金利上昇への備えとして、変動金利のものや満期の短いもの選ぶ、といったごく当たり前の対策が、投資初心者の方にも実行しやすく効果があるようです。国債のようにリスクが低いといわれる金融商品であっても、利回りだけでなく、先のことを考えて購入する必要がありそうですね。

 

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