上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
地域特化型電子マネーの変化
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他県へ出張した時、
その地域でしか使えない電子マネーをみかけることがあります。広島だと広島電鉄等で使えるPASPY(パスピー)、愛媛だと伊予鉄道のい~カードといった具合です。その地域では電車やバスだけではなく、加盟店での普段のお買い物にも使うことができます。
地元の方は
便利でお得なのかもしれませんが、海外旅行客やたまに出張や旅行で行く方には使い勝手の悪さが目立っていました。そこで、徐々に全国交通系電子マネーにも対応するように変化して便利になってきていました。
ところが、広島では
今年9月から新たに「MOBIRY DAYS」(モビリーデイズ)というスマートフォンにアプリを入れてQRコードを表示させ、読み取り機にかざして料金を払うシステムに変わることになりました。チャージが簡単にできるというメリットがあるようです。
スマホを持っていない人のためには専用のICカードを発行するそうです。これまで通りICOCAも使えるようですが、定期券の機能はモビリーデイズのみになるようです。これまで通りのシステムだと維持管理にお金がかかるから変更することに決めたようですが、変更に伴い消費者が不便を強いられるのではないかという懸念もあります。
これまでPASPYが使えていた
アストラムラインは、QRコード決済はICカードよりも認証速度が遅く、ラッシュ時に改札が混雑する恐れがあるということで、ICOCAを採用します。
3月のJRダイヤ改正に合わせて、
伊予鉄道では松山市内電車と空港リムジンバスにおいて全国交通系電子マネーが使えるようになりました。さらに来年9月にはい~カードの取り扱いが終了します。
山口県内の公共交通機関では
長年バスカードが使われていましたが、防長交通では今年の9月30日をもって使えなくなります。山口県内では、防長交通等ではICOCA、サンデン交通ではnimoca(ニモカ)が主に使われることになります。船木鉄道のようにバスカードを使い続ける会社もあります。
長い目で見ると、
地域特化型電子マネーやバスカードの出番はもはやなくなってしまうのかもしれません。規模の小さい公共交通機関では、QR決済やクレジットカードのタッチ決済、事前購入のスマホ乗車券といった仕組みを導入するところもあります。整理券と現金決済だけはしぶとく残りそうですね。
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