上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
ほったらかし投資はほったらかしていいの?
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最近、ほったらかし投資という
キーワードをしばしば目にするようになりました。ほったらかしにも種類があり、事前に決めたルールに従って自動売買をするもの、年齢や投資目的などを聞いた上で資産配分を自動的に決めて、価格変動に応じて自動的に調整するもの、決めた周期で投資信託等の積み立てを行うもの等があります。
我が家の場合、
株主優待目当てで個別株式に投資している割合が大きいのですが、長期間売買をしないほったらかしも多いです。投資をしている銘柄の株価や配当金の値動きを気にしすぎると、利益確定して高値で売りたくなる瞬間もあれば、損切りしてでも売りたくなるほど値下がりする瞬間もあります。振り返ってみると会社の理念や業績が長期保有するのにふさわしいと判断して購入した場合、結果的にほったらかしになっていたということが、よくわかります。
妻は安定志向なので、
日経平均などの株価指数に連動した投資信託を定期的に一定額ずつ積み立てる投資が気に入っています。少ない金額で始めることができますし、毎月何日といったように自分で投資の頻度を決め、株価指数に連動しているので多数の銘柄に分散投資したような効果を得ることができます。 定期的に購入するので、投資タイミングを計りすぎて買い損ねることがありません。毎月(毎日)いくら投資するかは変えることもできます。コツコツ投資を続けていると、気づいた時にはお金がふえています。
では、ほったらかし投資をする人は、
新聞の経済欄や世界情勢欄を読んだり、為替相場を確認したりされているでしょうか。普段から、なぜ株価が上がった(下がった)のか、なぜ為替が円高(円安)になったのか、理解されているでしょうか。ファイナンシャルプランナーとしての立場から言わせていただくと、
ほったらかし投資をする人こそ、
しっかり学んで自分の投資の是非を専門家任せにするのではなく、自分でよく学び考えていただきたいと思います。考えるのが面倒なので、ほったらかしているということは避けたいですね。
リーマンショックや、
新型コロナの流行など、大きな事件で株価や円相場の価格変動が激しい時期に、あなたは冷静でいられますか。家族の進学や病気、介護など急な支出が増えた場合も同様です。必要に応じて資産配分を気にかけ、お金がふえても減っても平然と受け止められる心を持つために一緒に学びましょう。どのように学べばよいのかについては、いつでもご相談ください。
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