上津原 章
ウエツハラ アキラグループ
ビットコインはチューリップバブルに似ている?
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ビットコインは、
4月13日に1単位=7,044,985円の最高値になった後は、上下を繰り返しながら5月23日には3,409,985円まで下落しました。(株式会社Zaif のデータより)
値動きの激しさを見て、オランダで500年前に起きたチューリップバブルを思い出しました。
チューリップバブルは、花の品種改良という技術が絡んでいます。見たことのない美しい花が咲くと見込まれる球根に、家一軒分の価値が付いたといわれています。チューリップの球根が投機の対象になっていたと考えられています。
ビットコインには、ブロックチェーンという技術が絡んでいます。ブロックチェーンは、お金の所有者と送金先と金額(数量)とが書き込まれ、世界中の方に素早く送金ができる仕組みが備わっています。その他にもブロックチェーンには、いろいろな情報を書き込むことができるようになっています。
ビットコイン以外の暗号通貨(資産)では、
お金と契約情報とを一緒に運ぶことができたり、医療データを診療所から設備の整った病院に運んだりする役割があります。最近では、NFT(ノンファンジブル・トークン)という仕組みによって、オンライン上で表現されているデジタルアートに作者等の著作権情報を付けて、売買契 約や決済も暗号通貨で行う取り組みもされています。※写真は長男のCG作品です。このような作品もNFTの仕組みを使えば、著作権保護や学生の学費確保に役立つかもしれませんね。
このような素晴らしい技術だからこそ、投機対象になるのかもしれませんが、価格下落のリスクや盗難のリスクもあり、全財産を投入するのは好ましくありません。
チューリップバブルが終わった後、チューリップの球根の価格は常識的な金額になりました。暗号通貨も、将来は価格の乱高下が落ち着いて日常生活に違和感なく溶け込んでいるかもしれませんね。
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