南アフリカ共和国で、

新型コロナウイルス感染症の変異株（オミクロン株）が見つかり、先週末や今週初めの株式市場は大騒ぎになっていました。新聞やテレビの報道を見ていると、「アメリカの利上げは遅れるのではないか」「全世界的に経済再開が遅れるのではないか」と言われることに不安を感じます。

資産運用というと、

新しい情報を入手し、将来の見通しを立てることが成功の近道のように思われがちです。資産運用のプロの方はそうかもしれません。一方日々の仕事に一所懸命な私たちにとって、この度起きた変異株の騒ぎや、１～2年先の見通しなんて運用に関係ないのではと感じます。

私たちが資産運用について考えるとき大切なのは、

長期的な視点です。私が株式投資で銘柄を探すときは、祖父母や親の代からあって今でも愛されている商品は何かとか、子どもたちの間でブームになっていてこれからも使われるであろうモノやサービスは何かを考えます。そして、どこの国の人口が増えるか、どこの国が豊かになるのかという国際的な視点も大切にしています。

急成長する会社や国に投資すれば、

短期間で儲けられ、面白みがあると思う方も多いでしょう。地味で面白みはないかもしれませんが、全世界の株式に投資する投資信託やETF（上場投資信託）に少しずつ投資するとか、ずっと利益を出し続け、増配している高配当の会社の株を購入し一生持ち続けるという選択肢もあります。世界人口は増え続け、豊かになる人も増え続けると考えると、長期的には右肩上がりの成長を続けると考えられるからです。

ライフプランをつくる時、

老後資金など、遠い将来のことを大事にします。資産運用も同じです。遠い将来にどのような人間になりたいかという思いがあって、近い将来にやりたいことがかなっていくのではと感じます。１～2年後が気になるのであれば、現金などの手持ちのお金を少しでも多くしてください。