高窪 美穂子(料理講師)- コラム「温かい食卓が与える安心感」 - 専門家プロファイル

高窪 美穂子
海や大地と家族をつなぐシンプル調理で美味しい家庭料理

高窪 美穂子

タカクボ ミホコ
( 東京都 / 料理講師 )
株式会社アッサンブラージュ 100%天然素材家庭料理実践家
Q&A回答への評価:
5.0/8件
サービス:0件
Q&A:17件
コラム:928件
写真:65件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

温かい食卓が与える安心感

- good

少人数制料理教室・クッキングサロンM&Y 毎日の料理 2011-09-11 23:00

こんばんは、高窪です。
日曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は先日講師を務めさせていただいたSalon de momさんが主催されたセミナーに参加させていただきました。
講師の方は、子育てママ向け知育塾を主宰されている先生で、興味深くお話をお伺いしてきました。

こうやってさまざまなお話を伺う度に思い出すのは、自分の母のことです。

私は幼いころから、独り立ちして実家を出るまで母の手作りの食事を食べてきました。
その味が、今の私の仕事に繋がっているのは当然なのですが、もうひとつ、私を支えてくれた言葉があります。

「いつでも帰っていらっしゃい」
仕事で出かける時はもちろん、友人との約束があった時にも、必ず言われた言葉です。

夜に出かける予定が急になくなったとしても、夜遅くまで仕事で帰れなくても、家に帰れば何かしら必ずあるし作れるから、準備するのが大変だろう、悪いからといって外食などはしないで絶対に帰っていらっしゃい。
母からずっとそう言われて育ったことは、知らず知らずのうちに、帰る場所がある、居場所があるという安心をもらっていたのだということ。

帰る場所に温かいご飯がある、そんなシンプルなことが帰っていいのだ、居場所があるのだという安心につながる。
それは、食べることは生きること、と本能でわかっているからこそ生まれる安心なのかもしれません。

今、日本ではそのシンプルな大前提が壊れかけています。
急に帰ってきたって食べるものなんかない、と自慢げにいう人たちを何人見たことか。

私はしあわせなことに、その言葉を家族に言ったことがありません。
それをしあわせと考えるか、面倒だと考えるかは人それぞれ。

どんな時にも、帰っていらっしゃいと言える人で居続けたい。
そして、そういう人を少しでも増やしたい。

そのためにも、この仕事をこれからも大切にしていきたいと思っています。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム写真