池見 浩(消費生活アドバイザー)- コラム「意外と多い!リコール情報を確認しよう」 - 専門家プロファイル

池見 浩
消費生活の専門家が消費者教育・啓発や消費者志向経営をサポート

池見 浩

イケミ ヒロシ
( 東京都 / 消費生活アドバイザー )
消費者考動研究所 代表
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意外と多い!リコール情報を確認しよう

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暮らしの中の事故から身を守る! 2021-08-30 19:53

こんにちは。消費者考動研究所代表 消費生活アドバイザーの池見です。

突然ですが、皆さんはリコールという言葉を聞いたことがありますか?

リコールとは、一般的には、発売後に不具合が発覚した製品を、メーカーや販売元が自主回収したり無償点検・交換したりすることを指します。映画化もされた池井戸潤さんの「七つの会議」も、このリコールがテーマでしたね。


リコールはほぼ毎日発生している!

意外と知られていませんが、実は、日本国内では、毎日のようにリコールが発生しています。しかも、購入した消費者に直接お知らせが来るのは、新車で購入した自動車などごく一部で、ほとんどは新聞の公告やメーカー・販売元のWEBサイトを見ないとわかりません。

一般的には、自主回収が始まると、販売店の店頭から商品が撤去されます。しかし、中には、連絡のタイムラグなどで撤去されず、消費者は知らないまま購入してしまうケースあり得ます。もしリコールを知らずに購入した場合、事故や健康被害引き起こしかねません。


自主回収が一番多いのは食品!!

リコールと聞くと、家電製品や工業製品を思い浮かべがちですが、実は食品の自主回収が一番多く行われています。ご存知でしょうか?

以前より、例えば包装にアレルギー物質の表示が不足していた、異物が混入していたなどの理由で、食品の自主回収は数多く行われていました。しかし、食べ物は直接健康被害に繋がる可能性が高い商品です。もれなく消費者に伝わる仕組みが必要です。

そこで、6月1日より、メーカーや販売元が、食品の自主回収を届出・報告する「食品等自主回収報告制度」がスタートしました。健康被害に結びつくような食品等の自主回収は、メーカーや販売元が保健所に届け出て、国が公表する仕組みです。
特に、食品衛生法に違反するようなトラブルは、届け出が義務化されました。これにより、食品のリコール公表情報は厚生労働省で一元化され、消費者も確認しやすくなりました。


リコール情報をチェックしよう

そこで、ぜひチェックしてほしいおすすめWEBサイトが、消費者庁の「リコール情報サイト」です。
このサイトでは、「関係行政機関が公表している情報や、事業者から任意で提供のあった消費者向け商品に関する情報のうち、(中略)是正措置に該当する情報を掲載」しています。
その是正措置とは、「①回収等(返金、交換、引取り等)、②改修等(点検、修理、補修部品の提供等含む)、③注意喚起」の3つです。(「」内は、消費者庁リコール情報サイトより抜粋)

掲載されているリコール内容の一例をあげると、
・モバイルバッテリーの過熱による事故発生
・お菓子の異物混入
・加工食品のアレルギー表示の不足
・電動自転車のハンドルロックの不具合
・ハンモックの強度不足
などが、さまざまな分野での情報がたくさん掲載されています。

更にこのWEBサイトでは、登録するとリコール情報を自動的に知らせてくれるメールマガジンもあります。気になる情報をタイムリーに届けてくれるので、便利ですね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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