対象:ペットの医療・健康
ラクトバチルス・ロイテリ菌についてお伺いします。
昨年5月に推定6歳程度の野良猫(雌、4.2kg、避妊済)を保護し飼っています。
エイズ・白血病キャリアです。
今年7月の血液検査ではTPが9.0g/dlでしたが、他は正常値でした。
口内炎がひどいので、食事の工夫(裏ごしなど)&抜歯をしました。
美味しく食べられていますが、それでも時折痛むのか、食事中に首を軽く振ることもあります。
それでサプリを探しているのですが、今与えているのが
・βグルカン含有の「Dフラクション」
・ラクトフェリン200mg(顆粒。キャットミルクで溶解)
ですが、ラクトフェリンはペプシンで分解されると効果ナシと知りました。
うちの猫は患部にシートを貼ったりシリンジで直接かけるようなことは出来ません。
調べているうち「ロイテリ菌」に行き当たりました。
ペプシンにも胆汁にも耐え、生きて腸まで届く稀有なものとのこと、
効果も免疫力向上・口内ケアと、望むべき内容でした。
主治医の先生も「試してみていいと思います」というお返事でしたが、ロイテリ菌のサプリを使用したことはないそうです。
それで、
1.ロイテリ菌は、上記コンディションの猫の健康に少しでも役立つものと考えていいでしょうか?
(エイズや白血病ウイルスによる症状は、どんなサプリであっても完治は望めないと理解しています。
日常的に飼い主が出来る補助的なものとして、進行をゆるやかにする効果を期待できますか?)
2.ラクトフェリンのほうが期待できるということはないでしょうか?
3.他にも効果のあるサプリ・自然療法などはないでしょうか?
何かご存知のことやお気づきの点など、小さなことでも嬉しく思いますので、ご回答をいただければと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
補足
2009/09/12 08:53★口内炎についてお尋ねしてますが、エイズ・白血病発症を先延ばしにしたい=免疫力強化も含めてのサポートを探しています。
★Dフラクション、ラクトフェリンの他に以下を与えています。
・ビオフェルミンs顆粒
・ゼンラーゼP-neo
おなかが弱いためです。
★本文中の、
>2.ラクトフェリンのほうが期待できるということはないでしょうか?
これは顆粒を5ml程度のキャットミルクで溶かして与える場合です。
発売元にどんな臨床実験をしたのか問合せたところ
「水で溶解してシリンジで直接患部に塗付x90日間で効果」
ということでした。
「服用する場合は腸溶性でないと効果はない」という情報について伺ったところ、
「その情報は知りませんでした」というご回答でした。
ロイテリ菌の方は問合せをしていませんが、
人間の二重盲検で、口腔ケア&免疫力増進において、
「ガムやジュースと一緒に服用して効果あり」という情報があります。
気になるのが、ロイテリ菌の効果が高いならばもっと取り上げられていいと思う点です。
スウェーデンなどから輸入されているので、
「国内製造の体制がない=大々的に告知されない」
という前向きな理解をしたい所ですが。
論文を読むことができないため、ネットの情報を頼りにするしかありません。
飼われていたのに捨てられ、4年以上ノラで頑張ってきた仔です、
人と暮らす喜びを取り戻し、穏やかに平和に生活させてあげたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ビスコさん ( 千葉県 / 女性 / 37歳 )
回答:2件
ラクトバチルス・ロイテリ菌
サプリメンテーションですが、製剤が医薬品、医薬部不外品となっていない理由は2つあります。
1つは、医薬品、医薬部不外品の承認を取る為には、数十億円単位の治験費と数年の期間が必要なこと、2つめは、個体差が大きくて、再現性が低いために(人によって効果に差が大きい)治療効果として適応症があげにくいことです。 それでメーカーの販売戦略として、安全性等の、最低限度の検査データを提出して、サプリメントとして発売することが非常に多いのです。
ラクトバチルス・ロイテリ菌は、人の初乳中のサイトカイン濃度が上昇効果、ピロリ菌にたいする効果、各種腸炎による下痢に対するj効果などが論文として採用されています。
しかしながら、お問い合わせの様に、ラクトフェリンとどちらがFIV,FeLVに効果的かなどのデータは製造元も把握できていない状況です。
主治医の先生がお答えになられたように、私達臨床家からは「安全性に問題ないようですから、試してみるのもいいですね。」という申し訳ないお答えになってしまいます。
サプリメントに就きましては、当院では飼い主様が見つけてこられたもの、これまで当院が使ってきたもの、インタ^フェロンなど、色々試しています。 選択の第一条件は、その仔が嫌がらずに飲むことが出来るということです。
評価・お礼

ビスコさん
ありがとうございました!
回答専門家

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RE:猫の難治性口内炎サポートについてです
FIV・FeLV陽性猫の難治性口内炎の管理は難しく、かかりつけの動物病院でもご相談していらっしゃるようですので参考程度に聞いていただければと思います。
抜歯を行なった上でも口内炎がひどく食欲が回復しない場合、まず炎症を抑える事で痛みを鎮める事が重要になります。サプリメント以外にも長期作用型のステロイド剤(抗炎症薬)を使い、2次感染を予防するため抗生物質の使用を検討された方がよいと考えられます。お薬を上げることが難しい場合は注射薬でそれぞれ使用する事が出来ます。
その上で、消化管内の細菌をコントロールする事はFIV・FeLV陽性の猫に効果的との報告もありますので、行なう方が良いように思われます。ラクトフェリンは直接かけることで抗炎症・静菌作用が期待出来るのでそのような使い方をする事がいいと思いますが、それも困難になると、乳酸菌製剤などで消化管を整えてあげた方がよいでしょう。また、サプリメントはあくまで医薬品ではなく治療効果がどこまであるか期待が持てませんので、特にこれが著効を示すといった報告はないと思われます。
他に考えられるものとしてはインターフェロンの経口投与を試してみるといいかもしれません。インターフェロンは免疫を活性化・補助してくれるものですので、使用してみてもよいかと思います。お近くの病院でご相談なされてみてはいかがでしょうか?もし、ご興味があるようであれば当病院でも使用していますので、一度診察を受けてみて下さい。
評価・お礼

ビスコさん
ありがとうございました!!
(間違えて「再質問」でお礼を述べてしまいました、併せてご確認いただければ幸いです。)

ビスコさん
ありがとうございました&1つ質問させてください
2009/09/25 13:15井上先生、ご丁寧で分かりやすいご回答を本当にどうもありがとうございました。
サプリにもいわゆる優秀なものと、先生のおっしゃる再現性のばらつきが大きいものとがある、という点は、今後冷静に物事を考える点で大変役にたつと思います。
医薬品・同部外品となるかどうかなども、とても参考になりました。
ところで、先生のご回答を拝読して、1つ疑問が生まれました。
>ラクトバチルス・ロイテリ菌は、人の初乳中のサイトカイン濃度が上昇効果、ピロリ菌にたいする効果、各種腸炎による下痢に対するj効果などが論文として採用されています。
ということですが、
これは、消化器官内の環境改善についての論文はあっても、人間・動物いずれも「口腔内ケア」についてはない、ということになるのでしょうか?
こんなことにお時間いただいて申し訳ありません。
どうぞ宜しくお願い致します。
ビスコさん (千葉県/37歳/女性)

ビスコさん
ありがとうございました!
2009/10/13 12:44●●先生、ご回答とアドバイスを本当にどうもありがとうございました。
お礼の言葉が遅くなりまして、大変申し訳ありません。
おかげさまで、ラクトフェリンを続行するべきかなど、いろいろと悩んでいたことがすっきり致しました。
ステロイドやインターフェロンは、かかりつけの先生からも
「お皿を見つめたまま口をつけないというような、いよいよの場合には投与しましょう」
と言われています。
そんな日ができるだけ遠くのことであるよう、そしてまた、できるだけ穏やかに生活できるよう、可能な限りのことをしてあげたいと考えています。
命に関して「万能」はあり得ず、謙虚な気持ちで向き合う必要もありますが、日々の心がけとして、心身ともに猫も家族も幸せを感じられるように頑張ります。
●●先生にも実際にお世話になることもあるかもしれません、
その折には何卒宜しくお願い申し上げます。
ビスコさん (千葉県/37歳/女性)
(現在のポイント:8pt)
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