対象:住宅設計・構造
再度質問させていただきます。
新築又は大規模改築にあたりどんな構法にしようか迷っています。
木質系の構法も色々あるようですしそれぞれサイトをみたり本を読んだりしたのですが、なんか・・・いいことばかりかいてあったりして・・・
軸組み在来工法、パネル構法、SE構法などなど。
ちなみにSE構法とは集成材を使用した構法のことですか?それとも接合部分に特殊金物を使用した構法のことですか?
どちらにしても耐震性のたかい家にしたいです。(実家が阪神の震災で半壊したものですから・・・)
今は大手ハウスメーカーの注文2×4の家ですが改築する場合他の構造を選べるんでしょうか?
また、考え方にもよりますがハウスメーカーによるものか建築家と工務店による施工かでも迷っています。(この家を建てる時最初に依頼した建築家とは意見が合わず違約金を払ったことがあり、またハウスメーカーでは建築家とは2回しか会っていない、コストパフォーマンスがうまくいかなった等がちょっとトラウマです)
たりらんらんさん ( 大阪府 / 女性 / 58歳 )
回答:4件
住宅の躯体構法について
大工兼建築士の立場でお答えいたします。
2×4工法の増改築は基本的に考えないほうがよろしいかと思います。
他の工法と組み合わせは避けてください。
2×4工法は増改築はできないと考えたほうが良いと思います。
スタッド及びビームを切欠いて開口するだけでも致命的な強度欠損になる恐れがあります。
SE工法は貴殿の習得した知識のとおりです。とてもよい工法だと思いますが工務店に対して加盟金や年間着工棟数のノルマを課していました。私はお客様に余計なコストを負担させてしまう理由でこの工法の採用を断念しました。5年ほど前の話です。
今月、中断面集成材を使用した門柱フレームを施工した現場の建前に行ってきました。
想像以上の強度です。これは数値ではなく体感での感想です。
木造でありながら鉄骨造と同等の構造です。筋交いの斜材がいらないので大空間が可能です。
現場の経験上、耐震等考えるのであれば集成材金物工法とパネル工法を組み合わせたものがベストであると実感しています。それに断熱材を組み合わせた工法を採用すればさらに高性能になるはずです。
私と契約してくれるお客様には絶対にお勧めします。
評価・お礼

たりらんらんさん
HP拝見させていただきました。
異端だっていいじゃありませんか!
かのコペルニクス、ガリレオ、アインシュタインだって異端の人です。某チョー著名な独学の建築家だって初めは異端児だったんですから。
異端は既存の発想、着目を超えているから異端なのであって、でもそこから新しいものが生まれることはよくあることです。
日々、コツコツ努力し研鑽を重ねそこにキラリと光るものがあれば必ずや評価される時がくると信じています。
私って、そういう人結構好きなんですヨネェ。異端視されていても・・・
私自身がどちらかというとその部類に入るものですから。
しょっぱなから話がずれてしまいましたネ。
スミマセン。
コメントは大変参考になりました。
よく検討してみたいと思ってます。
お仕事エリアが関東なのがチョイ残念です。私の棲息エリアが関西なので。
またこのサイトでお尋ねするかもしれません。
回答専門家

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構造やそれ以外について
既存部分の2×4は改築しても構造は変えることができませんが、増築をされる部分はその他の構造で組み合わせることは可能だと思いますよ。
ただし、異種構造的な考えになるので、既存の建物とは構造的に縁を切る等工夫は必要になってくるでしょう。耐震性の高い建物にしようとされるのなら、工法も大切ですが、構造計算をされることをお奨めします。
この構造計算は、ざっくり言いますと、構造設計事務所などで行う許容応力度という計算で、耐震性等より緻密な形で計画が可能になります。
実家の震災のことも不安によぎると思いますから、上記のようなことを踏まえて計画すると良いと思います。後、気になったのはハウスメーカーや工務店、建築家との今までの思い出です。
確かに、これまでの経験がトラウマになることもあると思いますが、書かれている内容等からすると、新しい出会いを求められれば良い出会いもあるように思いますよ!相性はとても大切ですから、人選びに時間をかけられることをお奨めします。
八納啓造 拝
評価・お礼

たりらんらんさん
そうですネ。構造計算も必要かと感じます。
また、建築家と方ともこれまでの出会いにとらわれることなくじっくり捜したいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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どんな風に暮らしたいかと考えたら・・・
こんにちは、たりらんらんさん。工法や相談する人のことで迷っておられるのですね。
私は金物を使わず木組みだけで構造体を組み上げる伝統工法という構法で主に住宅を建築しているのですが、いつもお施主様とどんな風に暮らしたい?趣味は何?楽しみにしてることは何?などとお話しています。私達の創らせて頂いている伝統工法の家は江戸時代の商家や農家のような感じです。一棟ごとに耐震の構造計算を行って石の上に建てる家を合法的に建てています。
土壁の効能はよくご存知だと思いますが、蓄熱性・断熱性・吸放湿性・遮音性などに富んでいます。また匂いや化学物質を取ってくれる万能選手です。ただ昔から柱と野間に隙間ができて、風が
入るため冬が寒いと悪評でした。でも現在では施工技術が改善されて殆どその心配はありません。
伝統工法の家は壁の無い大きな開口を作ることが出来ます。だから小さな家でも大きな空間を作ることが出来ます。風通しが良く熱効率も良いので省エネ住宅が可能になり、ヒートショックの恐れもなくなります。小さな子供が気持ちのよいお部屋の空気と杉板の床で寝転がって気持ち良さそうです。土壁の家では24時間換気などと言うばかげた換気装置も不要です。
家の建て方に迷う前に、どんな風にこれからご自分の人生を楽しもうかしら、そのためにはどんな風な暮らし方をしようかしらと考えてみるのも良いのではないでしょうか?そうすればおのずとどんな家に住みたいかなということが感じられてくるのではないかなと思います。
お茶のみ話は大好きなのでいつでもお付き合いいたします。
評価・お礼

たりらんらんさん
家は日々人が暮らす箱だと思っています。
どう暮らすかによって求める空間は異なりその箱の作り方もある程度方向性が見えてくるように思います。
伝統工法も古くからの日本の風土に合った良さを持っていますが維持管理が結構大変かと・・・
例えば漆喰壁の補修など最近は職人さんの数も少ないようですし。
でもその良さも捨てるべきではないでしょう。
どちらにいたしましてもじっくり検討したいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家

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樋口 好伸
建築プロデューサー
-
手前味噌と言う訳ではありません!! ①
おはようございます。たりらんらん様。
先日はありがとうございました。ご丁寧な評価文に嬉しく思います。
さて、その後構造に付いて、勉強されているみたいですね。
SE構法についての事、再度お話をさせて頂きます。
SE構法は阪神大震災を教訓に開発された構造です。
震災の悲惨な現場を見た、構造建築家(構造を専門とする建築士)播 繁氏が
耐震性の高い木造構造を作らなければ、と言う使命感から出来ました。
誕生の秘話がHPにてコラムに纏められています。是非読んでみて下さい。
これだけで、SE構法についておおまか理解が出来ると思います。
http://www.mokkotsu.com/spirit/column_01.html
SE構法が凄いのは、その構造の強さだけではありません。
企業姿勢と言うのでしょうか?徹底した管理体制や安心や安全に対する志の高さにあります。
以前、A建築士による、耐震強度偽装が問題になり、
『構造計算』と言う言葉が一般化しました。
ただ、一般的な木造住宅における、構造計算は法律上、しなくてもいい事になっているのです。
この事に異論を唱える人達は、たくさん居ますが、未だ改正はされないまま、
その構造の強さは基本的なルールはあれど、建築士の判断に任せられているのが現状です。
SE構法は全棟、構造計算を実施しています。これは構造計算と言う言葉が一般化する
ずっと前から行っています。田鎖社長以下、安心安全な家の普及への強い思いの現れだと思います。
あと、話し始めればきりがないほどです。
保険の事、保証の事、、、そのあたりの事はHPにて、是非読んでみて下さい。
http://www.mokkotsu.com/technology/
私が新築を考えた時には間違いなくこのSE構法を選択します。
先日も書かせて頂きましたが
『家は家族の命を守る箱』
この言葉がしっくりくる構造だと思っております。
ごめんなさい。長くなり、文字数がオーバーしてしまいましたので追記しておきます。
LIVES FACTORY higuchi
補足
(追記)もし、
SE構法に、ご興味を頂き、詳しい情報が必要になりましたら、ご遠慮なく言って下さいね。
たりらんらん様。のストレスにならないような形にて対処させていただきますので。。
何か?SE構法のまわし者みたくなっていますね!!
でも、利害関係は全くありません。
SE構法の大ファンと言う事だけです。
薄っぺらい感情論でない、裏付けされた、数少ない工法だとおもいます。
これ以上SE構法について書いてしまうと、少々ヒートアップしすぎてしまいますので、この辺にしておきます。(充分にヒートアップしてたかもしれませんが、、ごめんなさい。)
2×4の改築に関する事も考え方次第で、色んな可能性が考えられます。
暮らし方、使い方に関する要望をしっかりイメージし、ご相談される方と充分な時間をとって進める事をお勧めします。
これは施主様が最初に出来る、と言うか施主様しか出来ない家づくりの第一歩だと思います。
この作業がストレスなく進められる事が、言い換えれば建築家との相性なのかもしれませんね。
妥協なく、言える、聞ける、そんな環境が本当に大事に思います。
家を買うのではなく、『つくる』と言う事だと思います。
愉しい事も、しんどい事も、共感出来る、我が家づくり
妥協なく楽しんでほしいと思っています。
長々と申し訳ありませんでした。
感謝。
for the children
すべては未来の子どもたちのために。。
LIVES FACTORY
higuychi
評価・お礼

たりらんらんさん
基本的には家はまず構法ありきではなく、そこでどんな風に暮らすのか、なにを描きたいのかなどにより躯体構法を選ぶのがいいのではないかと思います。
在来工法も最近は耐震力もUPしていますが実家のこともあったりしてやっぱりより耐震性の高い家をと思ってしまいます。
SE構法は構造計算もしっかりしているみたいで、他の建築家の方も勧める方がいらっしゃいます。
参考になりました。
また、建築家の方ともかってのことにこたわらずに私たちの意見や要望をじっくり聞いてくださる方を捜してみたいと思います。(前向きに!!)
余談ですが樋口さまのHP拝見いたしました。
いいですね。セルフ・ビルド。
私もセルフ・ビルドとまではいきませんが結構その傾向にあります。
今までに作ったもの、組み込み型ゴミ箱、行灯型フローリングライト、調味料戸棚、食器棚、ステンドグラスはめ込みテーブル、犬小屋などです。
物を作るのが大好き!
時々食事の用意も忘れて没頭してしまうものですから夫から非難ごうごうです。(笑)
また質問させていただくことがあるかもしれません。
(現在のポイント:-pt)
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