対象:ペットの医療・健康
クッシング症候群と白内障で、検査費用10万円がかかり、目の手術代金だけでも36万円かかります。ペット保険が最近充実しているのに、病気になってから入りたいと思ってもむりですし、昨年咳が止まらなくてその治療費に10万円ほどかかりました。我が家の経済状態ではとてもこれ以上の出費は無理です。安楽死しか選択方法はないのでしょうか。つらいです。
みるくすきさん ( 三重県 / 女性 / 53歳 )
回答:3件
白内障
こんにちは。
動物の医療費は人のような健康保険がありませんので実費となります。今では民間の医療保険がありますが、健康な時にしか加入できないのは当然です。
白内障の場合、視力が無くなれば手術の適応になります。しかし、年齢が10歳を超えていたり、術後の点眼が動物の性格上不可能だったり、網膜電位を測定し視力の回復が認められ無い時は手術は行ないません。
その場合、視力の無いまま室内での日常生活になります。動物の場合視力を失っても、同一室内でしたら、かなり自由に生活できますので、必ず手術を行わなければならないということはありません。大半の方はそのような飼育をしていますよ。
評価・お礼

みるくすきさん
回答をありがとうございました。ひどくなるまで何もしなかったー診察代を惜しんだ自分に後悔しています。三軒目に門を叩いた獣医さんが、手術は失敗したときが悲惨なので、見えなくなるまでまだ何年かあるから、そのままにして、見えなくなっても、自分の犬なら手術はしませんという獣医さんにめぐり合えました。
回答専門家

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クッシング症候群
みるくすきさん、結構費用が掛かりましたね。内分泌疾患の場合、ホルモンの定量(血中のホルモン濃度の測定)をします。特に副腎にトラブルがあると疑われたときは、副腎皮質ホルモンの他に脳下垂体のホルモンの定量や、デキサメサゾンという薬物を投与して副腎皮質ホルモンを定量しどのように変化するかを見ます。その結果から、脳下垂体が原因による2次性の副腎皮質機能亢進症なのか、副腎自体の問題(クッシング)なのかを判定します。そのために幾度も採血、ホルモン定量を繰り返しますので、どうしても他の疾患よりも検査費用が高くなってしまいます。
当院でも現在2頭の副腎皮質機能亢進症のワンちゃんを
診せてもらっています。2頭とも12歳を越える老犬です。一件のワンちゃんは症状が急激に悪化(多飲、多尿、皮膚の石灰化による広範な炎症)しました。飼い主の方とお話し合いを持ちましたところ、トリロスタン(デソバン錠)という高価な薬の投与を希望されました。現在、症状が劇的に改善し、投与量を漸減してます。もう一件は、同じようにお話し合いを持ちましたところ、断腸の思いで積極的内科治療を御辞退されました。でもこのワンちゃんは急激に悪化せずに、現在も多飲多尿はありますがそこそこ元気で生存されています。
副腎皮質機能亢進症にはトリロスタンの他に、ミトタンやケトコナゾールといったお薬もあります。先生とお話してみて下さい。犬副腎皮質機能亢進症につきましては小宮山先生のサイトに詳しく紹介されています。
補足
白内障の手術を積極的に取り入れている先生の中でも、かなりお安くされている病院もあるそうです。当院の近くに獣医眼科で有名な先生がいらっしゃいます。そんなわけで、当院では、白内障で相談に来られた方に「御紹介しますよ」と申し上げますが、実際に手術を受けられた方は数名位しかいらっしゃいません。遠藤先生の御回答にありますように、ほとんどの老犬の場合は、白内障でも不自由なく家の中を歩き回っていますし、見えているのかなと錯覚するほど早く動くワンちゃんもいますので積極的に手術を勧めていません。(若齢のワンちゃんの白内障は手術をお勧めしています。)
獣医医療は基本的には自由診療ですから、同じ検査、治療を同じ回数受けても、請求金額はまちまちです。あるいは雲泥の差です。でも治療していく上で、費用はとても大事な問題の一つですから、前もってざっくばらんに大体の金額を先生にお聞きになってもいいと思います。そのうえで、飼い主さんと先生とで治療方針を決めていけばいいと思いますよ。
回答専門家

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ペットの白内障
ご回答が遅くなりました。
年齢、一般状態が不明ですので一般的な回答になりますが、クッシング症候群に関してはQOL(生活の質)・感染しやすくなることを考えると治療を行った方がより良いですが、経済的な負担がある場合、必ずしも治療しなければならないということにはならないと考えられます。
白内障に関しても手術するにこしたことはないと思いますが、過熟白内障になりブドウ膜炎・緑内障を併発していなければ様子を見るのも一つだと思います。
咳の原因はこの文章からでは不明ですが、今のところ落ち着いているのであれば、生活環境を改善しストレスを軽減することで再発を防ぐことが出来るかもしれません。
QOLの低下した状態での飼育をどのようにとらえるかによるとは思いますが、安楽死は後には戻ることのできない処置になりますので、家族でよく相談していただいて、犬の状態や家族の経済的・精神的負担により、飼育を続けることが困難と判断されるのであれば、担当獣医師に安楽死を相談してはいかがでしょうか。
(現在のポイント:4pt)
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