対象:ペットの医療・健康
腎臓が悪いと診断され、5日前から腎臓療法食に切り替えましたが、ウェットフードを殆ど食べてくれません。色々な療法食を試したのですが、多少気に入って口をつけてもほんのちょっと。ほぐして適度に温めてから与えるのは勿論のこと、鰹節を振りかけたり、鶏ガラスープをかけたり、工夫しても効果なしです。ドライフードは普通に食べますが、食事量自体は明らかに減っています。
最近目の落ち窪み、体重減少(2.2kg→2.1kg)が見られ、体力回復の為食べて欲しいのですが、何かいい方法はないでしょうか?治癒しましたが、3年前肝臓を患った際に体重が減少し、そもそも軽いので心配です。
尚、腎臓治療に現状投薬は必要なしとのことですが、虫歯や歯肉炎から鼻の管が炎症を起こしている為、投薬治療中です。
かかりつけの獣医には老齢の為仕方ないと言われるのですが、出来ることなら何でもしてあげたいと思っています。アドバイスの程よろしくお願い致します。
ミントンさん ( 東京都 / 女性 / 29歳 )
回答:1件
慢性腎不全と処方食
慢性腎不全の動物達(実は人も同じですが)の食餌療法は、その後の寿命に大きな影響を与えてしまいます。特に猫の場合は、処方食に変えることが出来たネコちゃんと、そうでないネコちゃんでは約2年の差がつくと言われています。ですからなるべく腎不全用の食餌(低タンパク、高カロリー)に換えていきたいですね。当院では、ロイヤルカナンの腎臓サポート、三共のキドニーケアがよく出ています(ネコちゃんに受け入れやすいフードです)。その他に、Hill’sのk/d、ユカヌバの腎臓アシストがあります。またウェットタイプで、腎臓サポートのレトルト、k/dの缶詰があります。でもなかなか受け付けてくれない場合は、これらの中で、少しでも食べたものをこれまで喜んで食べていたものと混ぜて、徐々に処方食を増やしていく方法があります。でも魚系が大好きだったネコちゃんは、輸入品でお肉系の処方食をかたくなに拒否することがあります。そんな場合当院では、これまで食べていた食事を8割、そこの御飯を2割、そして無塩バッターもしくはサラダオイルを少々混ぜて与えてもらっています。
何とかして低タンパク高カロリーにもっていきたいので、お肉、お魚の量を抑えて、炭水化物を添加するように工夫してください。
それと腎不全の場合、2次性副甲状腺機能亢進が起こりますので、活性ビタミンDの投与も考えてあげてください。これはかかりつけの先生とご相談なさってください。
また食餌中のリンの吸収を抑える薬がそろそろ発売になりますので、それも先生とご相談なさってください。
口のケアはとても大事です。歯周炎を起こしている細菌の中にプロスタグランジンという強力な血管収縮作用を持った物質を分泌するものがあって、細い動脈が蜜に入っている腎臓にも影響がありますので、お口は常に綺麗に保ってあげてください。
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ミントンさん
再質問:炭水化物の添加と歯のケアについて
2008/10/04 02:10早速のご回答ありがとうございます。シニア用と療法食を6:4で与えたところ、弱冠不満そうでしたが食べてくれました。以前5:5では食べてくれず、かといって療法食以外を与えると猫の寿命が縮むのではという恐れから、配合率を高くしたくなかったのですが、急がず慣らしていこうと思います。また、ご指摘の炭水化物を添加するにはどうしたらよいでしょうか?
歯についてですが、10年程前に獣医から、成猫だから歯磨きの習慣はもうつけられない、何もしなくていい、と言われました。最近相談した際には、全身麻酔の上での歯垢除去が望ましいが、老齢ゆえ無理とのこと。歯垢ケアのエサもあるようですが、療法食では見当たりません。何かケアの方法はあるでしょうか?
活性ビタミンDの投与とリンの吸収を抑える薬については、かかりつけの獣医に相談してみます。
重ねての質問で恐縮ですが、アドバイスの程よろしくお願い致します。
ミントンさん (東京都/29歳/女性)
(現在のポイント:-pt)
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