対象:リフォーム・増改築
今年二人目の子どもが出産予定です。これを機に、実家(戸建て)のリフォームをしたいと考えています。そこでいろいろ調べていましたら、「○LDK」にとらわれない間取りを提案している設計士の方が何人かいらっしゃいました。これはどのような意味なのでしょうか?また、子どもの成長にあわせて、部屋の間取りを柔軟に変更したいと考えているのですが、その場合にはこのような設計は適しているのでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:2件
成長や用途に合わせてスペースを動かせる空間設計
「○LDK」にとらわれない間取り、''私もよく提案してます。''
設計士としての目線で申し上げますと、お客様が、「こんな家具が欲しい」という理想を持っていることが多く、日照や通風及び導線を考慮すると、きっちり「○LDK」とするよりも、''パネルドアを動かす''だけでランダムに間取りが変えられたり、''家具を置くだけ''で空間を仕切るという方法がベストな場合があります。
''壁でしっかり仕切ってしまうことで失うものが多い''と感じます。
特に成長期のお子さんをお育ての家族の場合、個室の扱いも変化が生じるはずですから、あえて部屋割りを決めない、というのは、柔軟な考え方でとても良いと思います。
「''一般的には通路''と思われる場所だけれど、落ち着きそうな位置ならば、そこを広めに取って、お子さんの''勉強スペース''にする」
「''普通だと扉''がありそうだけれど、熱効率なども問題がない場合、家族の気配を感じられるよう''あえて仕切らない''」
「キッチンスペースとダイニングスペース、そしてテラス風のスペースは、''床の材質を変化させるだけ''で、壁を設置せず、オープンに使う。折戸を用いて必要な際はテラスのみ区別させる」
そんな間取りの提案が、''暮らしを豊かにするはずです。''
蛇足ですが、不動産の販売図面には、定められた記載事項があり、必ず間取り表記を上記のような表現でしなければならないので、(「○LDK」や「○DK」などと書かなければいけません)建売などの販売を目的とした物件には付随するものなのです。
回答専門家
- 早乙女明子
- (東京都 / プロファイリングコンサルタント)
- さおとめあきこ総合研究所 所長
企業にて活躍する全ての人に、博愛と希望とエネルギーを!
企業従事者向けコンサル。実務経験を踏まえた、人に寄り添う相談対応。企業の経営改善、成長戦略、マンパワーの調整が得意。プロファイリングしながら、各自に適したアドバイス、魅力の引き出しプロフェッショナルなアドバイスをビジネスライクに致します。
本来の意味を知ると明快になりますよ
もともと、○LDKという表現は、欧米から入ってきたものです。
本来は「○ベットルーム、○バス」(※寝室が何部屋でお風呂がいくつついているか?)と
表現します。それにLDKが標準装備というイメージです。
この形が''1950年頃から日本に輸入されて''○LDKという言い方に変化しました。
欧米では、ベットルームとして使っていた部屋を日本では居室として使ったので
こういう言い方に変わっていった経緯があります。
※このあたりの詳しい話は、コラムにつづっていますので興味がある方はご覧
ください。
ですので、上記のように○LDKの○である部屋数をカウントしない形が脱○LDK
というイメージですね。
''脱LDKとしては大きく二つの方向性があります。''
1つは、元の欧米式に習った「○ベットルーム」というように、子供部屋を寝室として
つくり、普段はリビングやファミリールーム、ワークルームという場所で過ごす住まいの形。
もう1つは、子供部屋を可変的に変化させるという形。
後者のほうは、小さい頃は、寝室+遊び場として活用し、少し大きくなると寝室として活用、
そして、大きくなった時には、寝室+勉強部屋として活用するなど、一つの例ですが可変的に
活用してきます。
ただ、''1つ懸念される''のは一人部屋での勉強です。
これも、別途コラムをつづっていますのでご覧くださいね。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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