対象:ペットの医療・健康
8歳のミニチュアダックスフンドを飼っています。先週の木曜に真赤な血尿をし、病院へ連れて行ったところ腎臓に異常が見られる(癌の疑い)という事で、血尿が止まるのを待ち、腎臓に直接針をさし組織を採って調べるとの事でしたが、血尿が収まらず(現在は血尿は収まりました)その後肝臓も機能が低下しているらしく、黄疸も見られるようになりました。早急に治療(癌であれば抗がん剤治療)を開始しないといけないとの事で昨日違う方法で(エコーを使って)組織を採り病理検査にまわして頂きました。ただ金曜からほぼ全くと言っていいほど食欲がなく日に日に痩せていっています。このまま体力が落ちていくと抗がん剤治療もできないのではないかと心配です。黄疸も眼を見ると素人の私達が見てもうっすら黄色みがかっているのがわかります。現在は朝病院に連れて行き夜まで点滴をしてもらい自宅でも点滴をしていますが、水分とビタミン補給のみのようで、担当の先生は口からしか栄養をとる方法はないと言うのですが点滴などでの栄養補給はできないのでしょうか?長くて申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
メグさん ( 神奈川県 / 女性 / 28歳 )
回答:2件
病気のワンちゃんの栄養
病気で食欲の低下しているワンちゃん、とりわけ癌を持ってるワンちゃんに十分な栄養を補給することは並大抵ではありません。
ただ単に、栄養の高いものを補給するというだけなら、中心静脈にカテーテルを入れて、いわゆる『高栄養輸液』すればよいのですが、メグさんのワンちゃんの場合、黄疸が現れていますので、高栄養輸液剤に含まれる油剤が肝臓に負担が掛けてしまいます。また最近は、ワンちゃんの乾燥血清も発売されていますし、当院では、稀に人アルブミンやグロブリンを使うこともありますが、これも肝機能、腎機能が低下した動物には非常に注意が必要です。普通の輸液にも多少は糖分も入ってますので、入院して長時間の点滴をお受けになられればいかがでしょう。掛かり付けの先生と良くご相談下さい。
腎臓癌の場合、そのステージがどの位なのか、近くのリンパ節に転移はないかで、治療法が変わってきます。
実は当院も明日、杉並犬猫病院と共同で、腎臓癌の疑いが極めて濃厚なイングリッシュ・スプリンガーの腹腔鏡下腎生検、センチネルリンパ節の観察、生検をします。もしステージが低いと判断した場合はそのまま、腹腔鏡下腎臓摘出術に移行する予定です。
メグさんのワンちゃんも摘出可能な状態だといいですね。
評価・お礼
メグさん
ご回答ありがとうございました。
やはり栄養だけを補給するのは難しいのですね。
腎臓の方は最初にエコーで見ていただいた段階で2つの腎臓両方が異常な形になっており、手術するのは無理だと告げられ抗がん剤治療で進行を遅らせる方法しかありませんでした。
昨日一回目の抗がん剤治療を注射しましたが少し辛そうです。2,3日後に効果がわかるらしいので少しでも良くなっている事を祈るばかりです。
でも黄疸も日に日に数値が上がっているようですし、体力も衰えていっているのがわかるので、できるだけ辛い思いをさせないであげたいと思います。
どうもありがとうございました。
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RE:犬の栄養補給
点滴から栄養を補給する「経静脈栄養補給」は、腸から栄養を摂ることが難しい重症あるいは削痩した動物に対して短期間用いられます。確実な方法ですが、感染による合併症が起こることもあります。また電解質や血中リン濃度、血糖値などをモニタリングする必要があります。経静脈栄養補給するときは、可能であれば腸じゅう毛の委縮を防ぐために、少しは経口的に栄養補給すべきとされています。
したがって、経静脈栄養補給を行う場合は十分注意し、動物の状態を考慮して行う必要があります。
(現在のポイント:-pt)
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