対象:ペットの医療・健康
10歳のオスのフレンチブルドッグです。
春ごろにリンパ腫と診断を受け、抗がん剤治療を続けてきました。
しこりもすっかりなくなり、抗がん剤も2週間に一度の投与になって順調だったのですが、先月後半あたりから今までとは違うゼーゼーという呼吸が気になりだし、その後膿のような色の鼻水も出るようになりました。
そして12日前に突然呼吸困難をおこし、一時呼吸が止まってしまいました。
すぐに意識が戻り急いで病院に連れて行き、肺炎かも?という診断を受けました。
その病院にはMRIがないためはっきりとは分からないとのことでした。
その後、肺炎の治療と点滴のために毎日通院しているのですが良くならず、食欲も全くなくなってしまって毎日体重は減る一方で痩せこけてしまいました。
今は野菜やお肉を煮たスープをゼリー状にして強制的に口に入れています。
体力もすっかりなくなってしまって一日数回のトイレ以外はずっと寝ています。
寝ているといっても苦しくて寝られないようで”座った姿勢のままウトウト→苦しそうにゼーゼー”を数十秒おきに繰り返しています。
こんな状態なのですが、どうするべきでしょうか?
MRIなどの設備のある病院で詳しく検査したほうがいいでしょうか?
担当の先生によると、今の状態でのMRIはリスクが高すぎるとのことです。
このままどんどん弱っていってしまうのではないかと不安でなりません。
なにか良いアドバイスをお願いします。
補足
2010/10/16 21:40丁寧なご返答ありがとうございます。
補足させてください。
レントゲンは撮ったのですが、以前撮ったものと比べると肺に影のようなものがあって少し汚くなっているとのことでした。
呼吸困難を起こして救急にかかった時に血液検査もしてもらったのですが、GLUという数値が243で高いけどそれ以外は問題ないとのことでした。GLUは一時的に呼吸が止まったことによって高くなっただけとのことです。
いろいろ調べてみると肺炎では咳が出ると書いてあることが多いですが、今のところ咳はしていません。
レントゲン、血液検査以外で担当医にお願いしてみるべき検査はありますか?
CTも麻酔が必要ですか?もし必要な場合、今の状態で麻酔を使用しても大丈夫なのでしょうか?
いろいろ質問ばかりですみません。
よろしくお願いします。
yuki.nさん ( 静岡県 / 女性 / 34歳 )
回答:2件
呼吸困難、食欲不振に関して
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、呼吸が苦しいとなると、問題は肺、気管(空気の通り道)、鼻腔のどこかに問題があるということになります。
このうち、膿が出るほどの鼻水が出て、しかもレントゲンに大きな異常がないとなると、通常は鼻腔を疑うのが筋かもしれません(肺や気管に膿がたまっていたら、レントゲンで何らかの異常が見つかるのではないでしょうか)。
もし鼻腔に膿が、ということになると、鼻自身の問題なのか、それとも歯の問題なのか、ということを考える必要があります。
CT、MRIなどの検査でないと分からない病気ももちろんありますが、まず胸部、頚部、頭部のレントゲン、血液検査、口腔内検査など、主治医の先生の元でできるだけの検査をしてからということになるのでは、と考えます。
そのうえで、やはり診断不可能となると、CTやMRIがある病院に紹介してもらうべきかもしれません。
ただ、確かにMRIもよい検査ですが、検査時間(麻酔時間)が長くかかりますし、今のそちらのワンちゃんの状態だと、どちらかというと短時間で実施できるCTの検査のほうがよいのかもしれません。
MRIは置いてある病院は少ないですが、CTなら近場(同県、あるいは隣の県あたり)にあるのではと思います。
文章から、かなり切迫した状態なのではと推測します。
主治医の先生と追加検査、あるいはCTのある病院への紹介などを含めて、もう一度相談されてみてはいかがでしょう。
補足
レントゲンが胸部以外の頚部、頭部も既に撮っている場合は一般の病院での追加検査は他にはあまり思い当りません。
ただおっしゃる通り、肺炎などなら鼻汁ではなく咳が主な症状になるのでは、という気はします。
逆に膿性の鼻汁というと、先にあげた歯や鼻腔の問題を疑ってしまうのですが、歯、鼻腔について主治医の先生は特に異常はおっしゃっていなかったでしょうか。
また、ケンネルカフ、ジステンパーなどの鼻汁を伴う伝染病のワクチンは1年以内に接種されているでしょうか。
すでにすべてのレントゲン検査も実施し、ワクチンも1年以内で済み、口腔内、鼻腔に異常がないとなると、やはりCTなどの検査をしてみたいところです。
ただ、CTも短時間とはいえ全身麻酔が必要ですので、麻酔に耐えられる状態であるかを十分精査してから実施する必要があります。
残念ながら、ネット上の文章だけでは麻酔に耐えうる状態かどうかは判断ができませんので、主治医の先生、あるいはCT検査を受ける病院の先生とよくよく相談される必要があると思います。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

Re:犬の呼吸がおかしく、食欲もありません
お返事遅れてしまい大変申し訳ございません。
レントゲンで肺野が白くなる主な原因としては、肺炎、肺水腫、腫瘍、石灰化
などが挙げられます。
今回お話をお伺いした限りでは肺炎が疑われますが、何が原因かはMRI、気管支肺胞洗浄、
細胞診などを行う必要があります。またリンパ腫の治療中ということからも、
腫瘍が肺あるいは鼻腔内に転移した可能性も否定できません。
状態が悪い段階での麻酔は非常にリスクを伴うため、施設のしっかりした
大学病院や呼吸器を専門にされている病院を受診することをお勧め致します。
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