対象:ペットの医療・健康
5歳のダックスを飼っています。約半年前から嘔吐を繰り返しています。2・3日に一度~空いても10日くらいです。月に7回以上吐くペースです。
黄色い泡状の液を吐きます。たまに茶色っぽい物(細かい粉状のフードが混ざった感じ?)や、一度だけ血液が少し混ざった事があります。
吐いた後は元気で食欲もあります。病院にも通い、血液検査、エコー異常なしでした。医師の指導により、フードを4回に分けて与えていますが、食前や朝方など、時間はまちまちで胃液の様な物を吐きます。2歳の頃にも嘔吐が続いた事があり、造影検査を受けて異常なしでした。
その時はフードを肉から魚系に変えると治まり、それからは吐かなかったのですが、この半年はフードを魚系のアレルギー対応の物を与えていますが胃液を吐きます。合わないフードを与えると未消化のフードを吐きますが、今のフードに替えてからは消化途中のフードは吐きません。
嘔吐のほかに、たまに吐き戻しもあります。
下痢はしません。皮膚炎などもありません。避妊済みです。
体重は6キロが理想体重で、一番太った時で6.7キロまで行きましたが、嘔吐が始まってから徐々に痩せて行き、一度5・2キロまで落ちました。今は5・6キロで落ち着きましたが、結構量を食べているのに太りません。
水を飲む量は550から600ccです。
次は内視鏡検査しかないと言われています。費用の高さと全身麻酔なのでしばらく様子見ていましたが、治まる気配がないので、内視鏡を受けようか具体的に考えています。
受けるとしたら大学病院を紹介してもらえるそうです。夏休みの関係で、受けるなら9月下旬です。
はっきりとは分からないと思いますが、例えば消化器に出来た癌などの可能性も考えられるでしょうか?犬は吐きやすいといいますがやはり長く頻繁に吐き過ぎでしょうか?
体重が徐々に減少しているのが気になります。たくさん食べても太らないのです。
嘔吐がない時は、気を付けないとすぐ太っていました。
命に関わる病気かと思うと心配でたまらないです。よろしくお願いします。
もんちゃきろうさん ( 東京都 / 女性 / 37歳 )
回答:2件
犬の慢性嘔吐について
はじめましてアレス動物医療センターの沖田ともうします。
さて5歳くらいのダックスさんで慢性的に続く嘔吐というと次のようなものを想像します。
1. 空腹
2. IBD(ちょっと語弊がありますがアレルギー性の腸炎のようなもの)
3. 胃内異物
4. 寄生虫
5. ホルモン疾患
6. 腫瘍
他にも細かいものを上げるとたくさんあるのですが、年齢やシチュエーションからまずはこのあたりから疑うでしょうか。
6の腫瘍はないとはいえませんが、5歳という年齢から考えると、基本的には稀かと思われます。
1の空腹は食事を4回に分けているというお話ですのでナイトは思いますが、よくある失敗は夜から朝までの時間が長すぎる場合です。
例えば1日3回の食事の場合、朝8時、昼12時、夜20時だと夜から朝までは12時間絶食になってしまいます。
ですから24時間を3回に均等割すると、朝8時、夕方16時、深夜24時という割り振りにすれば、極端に間隔が開く時間帯ができないということになります。
もし1日4回に分けていたとしても、夜ご飯から朝ごはんまでの時間が長ければ、意味がなくなるのでお気をつけ下さい。
IBDは内視鏡検査などで分かる場合もありますし、場合によっては試験的に加水分解食品(低アレルギー食の一種)とステロイド剤などを使用してみないとわからない場合もあります(本当は試験的開腹をし、胃、腸のバイオプシーをすると確実なのでしょうが)。
ただステロイド剤は異物やホルモン疾患、寄生虫疾患などでは使用すべきではないので、他の病気の可能性をすべて除外してから実施すべきだと思います。
異物は最近のものとは限らず、半年前、あるいは数年前に飲み込んだものが原因になることもありますので、この検査は内視鏡検査が最も手っ取り早いと思います。
寄生虫に関しては、一度や二度ではなく、何度も便検査を繰り返さなければ診断できません。
ホルモン疾患は血液検査である程度特定ができると思います。
腫瘍に関しては、場合によってはCT検査などが必要かもしれません。
CTや試験的開腹が必要かどうかはわかりませんが、便検査を繰り返し、食事時間をもう一度精査し、不足する血液検査があれば追加して、それでも異常が見つけられないのであれば、やはりまずは内視鏡検査が有効かと思われます。
評価・お礼

もんちゃきろうさん
2012/08/12 14:04詳しい回答をありがとうございました。やはり内視鏡検査は有用とのことなので、受けてみようと思います。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

Re:愛犬の慢性嘔吐について
約半年前から嘔吐がみられるとのことですが、犬で慢性嘔吐の原因として、胃や腸の消化器の炎症、腫瘍性の疾患、腸内の異物、感染症、慢性膵炎、腎臓や肝臓など代謝性疾患、副腎皮質機能低下症などの内分泌疾患など多岐にわたります。
現在は、食欲もあり、通われている病院で血液検査、エコーで異常なしとのことですが、嘔吐の症状は改善せず体重も減少しているようです。
次の検査として、病院からご提案されているように内視鏡の検査を行うことは、胃腸内の異物や炎症性疾患、腫瘍などを診断するのに有用であると思われます。
診断が確定していくことで的確な治療にもつながりますので、麻酔のリスク等ご心配かと思いますが、病院にて身体状態をチェックし、麻酔可能かどうかご相談の上、お早めの検査をお勧め致します。
評価・お礼

もんちゃきろうさん
2012/08/12 14:06詳しい回答をありがとうございました。やはり内視鏡を受けるのが有効だとの意見をいただき、受けることにします。
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング