対象:老後・セカンドライフ
ずっと独身で暮らしており、親は他界、兄弟甥姪はいますが、
遠方に住んでいたり、経済的な事情もあり、
確執はないものの、何かあったときにお金・時間の迷惑を掛けたくありません。
もし自分が緊急で入院や老人ホームへの入居が必要になった時、あるいは急死した際、
手続きを代わりにしてくれる人や保証人、身元引受人のような役目を担ってくれる人を、
先に手配しておくことはできますか?
行政や民間サービスで代行してもらえたりするのでしょうか?
漠然とした質問ですみませんが、よろしくお願いいたします。
soy-chocoさん ( 東京都 / 女性 / 37歳 )
回答:4件
いまは過渡期。焦らず地域に密着したサービスから探されては
soy-chocoさん、こんにちは。葬祭カウンセラーの行政書士として、お答えしてみます。
若いうちから将来のことお考えになられていて感心します。
いまはさまざまな終身サポートサービスが生まれており、大手企業も続々と参入しています。
ご質問のように「先に手配しておく」ための受け皿はたくさん存在しますので、ご安心ください。
なかには一括で百万円以上を預けておけば「すべてお任せ」とうたうサービスもありますが、これは要注意と思います。一括サービスの内容は主に以下のとおり。
1 公正証書遺言と任意後見契約公正証書、死後事務委任契約書の作成
2 入院・通院時のつきそいサポート
3 介護サービスの申請サポート
4 自宅の修理や不用品整理
5 その他こまごまとしたサポート
このうち「1」を個人の士業に依頼しても、日当を払えば「2」もしてくれる場合が浴びますし、「3〜5」も信頼できそうな業者を一緒に探してくれるかたも多いのではないかと思います。
もっとも、「後見専門」をうたう士業のなかには、ひとりで何十件も担当していて通帳の記帳ぬらいしかしてもらえない場合もあるので、細かな質問をしばしばしながら、人格を見極める必要はあります(葬祭カウンセラーの士業であれば、みとりのことを学んでいるので比較的丁寧にしてくれると思います)。
なによりこの分野はいま日進月歩で制度がかわりつつあります。
後見制度は2026年以降に大きく変わりますし(一時的にも頼めるようになるなど)、公証役場の電子公証制度も2025年の10月に始まったばかり。
10年後にはもしかしたら、独居のかたの健康状態をロボットが見守り、遺言の内容も自宅や病院にいながら変更できる時代になっているかもしれません。
soy-chocoさんのご年齢を考えると、いまからそうした一括サービスにまとまった金額を支払う必要もないように思えます。
【地域に密着したサービスの転用】
ある日突然倒れたりした場合のご心配もあろうかと思いますが、じつは地域の牛乳配達や新聞配達も、見守りサポートを展開しています。
・ヤクルトは警察や地域と連携
https://helpmanjapan.com/article/6673
・新聞配達が、行政や民生委員と連携
https://info.yomiuri.co.jp/media/yc-network/activity/3666.html
https://news-boy.com/column/025/
https://okyaku.chunichi.co.jp/lp-mimamoru-01/
このほかALSOKやSECOMなどの警備会社でも、月額数千円から見守りサポートをしてくれるサービスがあります。合鍵を預けておき、首掛け式のブザーを押せばいつでも駆けつけ、必要なときには救急車を呼んでくれるサービスです。
葬祭カウンセラーの行政書士としてなによりもお伝えしたいことは、「誰かをみとることで、ご自身の人生も色濃くなっていく」ということです。
わたしも血縁でないかたを何人もみとっています。それぞれのかたと終末期にお話ししたこと、認知症で意思疎通できないかたについても施設の方から日々の様子をうかがうことで、思うことは多く、人生の糧となっています。
お金を払って一方的に事務手続きを依頼するより、いまのご年齢からなら、同じようなニーズを抱える仲間をつくって、どなたかをみとり、ご自身のときも仲間にお任せするという方向もありうるのではないでしょうか。
緊急時の対応は新聞配達所や警備会社にお願いしておき、入院や介護のときのことなどは、顔の見える相手にみとりを頼んで、soy-chocoさん自身の人生のバトンをお渡しできれば、頼む側も頼まれる側も、双方がホッとできるのではないかと思います。
業界そのものが過渡期ですので、時間をかけて、少しずつ整えてゆかれるのがよいと考えます。
補足
>日当を払えば「2」もしてくれる場合が浴びますし
日当を払えば「2」もしてくれる場合が「あり」ますし、の誤入力でした
回答専門家
- 勝 桂子
- (東京都 / 行政書士)
- こちらOK行政書士事務所 代表/葬祭カウンセラー普及の任意団体ひとなみ主宰
ゴールを見すえ人生観確立。墓じまい・遺言・相続・お金のご相談
『いいお坊さん〜』著者として全国の僧侶研修に登壇経験あり。宗教法人の運営サポートや、墓じまいの課題解決のほか、看取りや葬祭準備を「生きがい」へと繋げる葬祭カウンセラーとして、遺言・相続・お金の相談までトータルに対応いたします。Zoom面談可。
勝 桂子が提供する商品・サービス
身元保証サービスを検討してみるといいかもしれません
相続鑑定士の増子です。
質問者さんのお悩みを解決するには身元保証サービスを検討するといいかもしれません。
ただし、身元保証サービスのトラブルもけっこう多いです。
イオンやクレディセゾングループなど大手の会社を中心に探すのが安心かと思います。
参考になれば幸いです。
回答専門家
- 増子 大介
- (愛知県 / 相続鑑定士)
- フリーラン株式会社 代表取締役
あなたの相続の悩み、私たちが全力で解決します!
相続は法律や税務、不動産など幅広いジャンルの知識が必要です。私が所属する全国相続鑑定協会には様々なジャンルの相続に精通した専門家がいます。私が窓口となり、あなたの悩みに合わせて相続のプロを結集させて全力で解決します。
「もしもの時、誰に頼る?」独身の方が今からできる備え
行政書士の瀬戸と申します。
「誰にも迷惑をかけずに生き切る」ための備えは、今からできます。
「独身で、親は他界。
兄弟や甥姪はいるけれど、遠方に住んでいて、できるだけ迷惑はかけたくない」
これは、私の事務所でも本当によく伺うお話です。
結論から言うと、元気なうちに備えておくことは十分に可能です。
しかも今は、制度やサービスを上手に組み合わせることで、現実的な対策が取れる時代になっています。
入院・施設入居の「保証人問題」
最近は、病院や老人ホームで
「身元保証人がいないと入れない」
というケースが珍しくありません。
この点については、民間の身元保証サービスを利用する方法があります。
入院や施設入居時の保証人、緊急連絡先、見守り、場合によっては死後の事務まで対応するサービスです。
ただし、ここは注意が必要です。
料金や内容、預託金の管理方法は事業者によって大きく異なります。
「全部お任せできます」という言葉だけで判断せず、必ず契約内容を確認することが大切です。
判断能力が落ちたときの備え
もう一つ大切なのが、判断能力が低下した場合の備えです。
この点では、任意後見制度が有効です。
元気なうちに、「将来この人にお願いする」という契約を公正証書で結んでおく制度で、財産管理や契約行為を任せることができます。
ただし、任意後見は亡くなった後の手続きまでは対応できません。
「亡くなった後」のことまで含めるなら
そこで重要になるのが、死後事務委任契約です。
死亡届、葬儀、役所や公共料金の手続き、住居の整理などを、生前に第三者へ任せておく契約です。
「兄弟に確執はないけれど、負担はかけたくない」
そう考える方にとって、非常に相性の良い仕組みです。
現実的な答えは「組み合わせ」
正直に言うと、一つの制度ですべて解決する方法はありません。
だからこそ、
入院・入居 → 身元保証
判断能力低下 → 任意後見
亡くなった後 → 死後事務委任
このように、必要な場面ごとに組み合わせることが現実的な答えになります。
最後に
「誰にも迷惑をかけたくない」と考えて準備をする方ほど、
実はとても周囲に配慮できる、誠実な方だと私は思っています。
漠然とした不安のままで構いません。
まずは「自分の場合、何が一番心配か」を整理するところからで大丈夫です。
それができれば、備えは必ず形にできます。
必要であれば、具体的な選び方も一緒に考えましょう。
回答専門家
- 瀬戸 孝之
- (大阪府 / 行政書士、1級FP技能士、宅地建物取引士)
- せと行政書士事務所 代表
相続も老後も不動産もまとめて相談できる安心の専門家
相続・信託・後見・不動産・FPの専門知識を統合し、複雑な資産承継課題を体系的に分析・設計します。法律・税務・不動産が絡む高度な相談にも対応し、ご家族の最適解を導く実務家として、確かな根拠に基づく支援を提供します。
瀬戸 孝之が提供する商品・サービス
お一人で老後をお迎えになる際の準備に関して
福岡で行政書士を開業しています松尾と申します。
昨今はお一人で暮らされている方も増えてきていることから同様のご相談も増加しています。
お一人で生活されている方にとって、自分の体が不自由になったり、判断力が低下したときや亡くなった後の手続きを誰に託すかは、安心した老後を過ごすための非常に重要なテーマですね。
ご質問のサービスはあります。現状もニーズの高まりを受けて徐々に充実してきているように感じます。
これらサービスは大きく分けて、「生きている間のサポート(生前事務)」と「亡くなった後の片付け(死後事務)」の2つの契約に分かれます。それぞれの主な内容を整理しました。
1. 生前事務委任契約(生きている間のサポート)
自分が元気なうちから、あるいは少し体が不自由になった時に、財産管理や生活上の手続きを代行してもらう契約です。
• 財産管理: 預貯金の出し入れ、公共料金や施設費用の支払い代行。
• 身上保護: 介護施設の入居契約や入院手続きの代理。
• 見守り: 定期的な連絡や訪問による安否確認。
• 移行型の任意後見: 認知症などで判断能力が低下した後は、家庭裁判所が関与する「任意後見」へとスムーズに移行させる任意後見契約をセットで結んでおくケースが多いと思います。
2. 死後事務委任契約(亡くなった後の片付け)
自分が亡くなった直後から発生する、膨大な事務手続きを代行してもらう契約です。家族がいない(または頼れない)場合に、第三者が法的に動くために不可欠です。
• 遺体の引き取り・火葬・納骨: 自治体への死亡届け提出から、葬儀の手配、お墓への納骨。
• 住まいの片付け: 賃貸マンションの解約、遺品整理、不用品の処分、電気・ガス・水道の停止。
• 行政・デジタル手続き: 健康保険や年金の資格喪失手続き、SNSや各種サブスクリプションの解約。
• 供養・連絡: 親族や知人への死亡通知、ペットの譲渡先の確保など。
上記の契約を整理比較すると以下のようになります。
生前事務委任契約は契約締結後すぐ(存命中)に効力を発生します。主な目的は生活の利便性と財産管理となり、契約の依頼先は司法書士、弁護士、行政書士、信頼できる知人、NPO・一般社団法人となります。繰り返しになりますが、判断能力がなくなると後見が必要となるため「任意後見契約」を併せて締結しておくことが望ましいと考えます。
死後事務委任契約は、本人の死亡後に効力を発生し、その目的は葬儀・供養と身辺整理となり、契約の依頼先は司法書士、弁護士、行政書士、信頼できる知人、NPO・一般社団法人となります。尚、「相続」とは別物になりますので、法定相続人以外の誰かや、特定の誰かに財産を多めに継がせたいと考える場合等は別途「遺言」が必要となります。
ポイントとしてはセットでの準備が基本となります。
おひとりでの老後をお考えの場合、以下の「3点セット」で準備するのが一般的と考えます。
1. 生前事務・任意後見契約: 生きている間の安心。
2. 死後事務委任契約: 亡くなった直後の片付け。
3. 遺言書: 余った財産の行き先(寄付や特定の親族など)を決める。
注意点 銀行口座は本人が亡くなると凍結されます。死後事務の費用(葬儀代など)をどうやって捻出するか、あらかじめ専用の信託口座を作ったり、預託金として預けたりする対策が必要です。
まずは、どのような葬儀を希望するか、あるいは今の住まいをどう片付けてほしいかなど、ご自身の「理想の終い方」を書き出してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
3. 相談先・依頼先の選び方
親しい知人を除き、主に「士業(専門家)」か「法人(NPO・民間企業)」の2択になると思います。
司法書士・弁護士は法律のプロと言え、手続きの正確性が高く、個人の先生だと親身になって頂けるケースが多いようです。
行政書士にも依頼は可能です。行政書士も法律の専門家ですが、料金が比較的リーズナブルで相談しやすいと言われています。しかし、紛争事案になると仲介できない等の制約があります。
NPO・一般社団法人は個人で老後を迎えて方の支援に特化しているところも多く、24時間駆けつけなど、サービスが手厚いと言われていますが、団体によって運営の健全性に差があるとも言われています。
どことどういう形で契約を結ぶかはよく調査し検討の上、実施されることをお勧めいたします。
契約先で失敗しないための以下の「3つのチェックポイント」が重要と思います。
1. 「法人」か「個人」か?
• 個人の先生に頼む場合は、その先生に万が一のことがあった時の「バックアップ体制」があるか確認してください。
2. 預託金の管理体制は?
• 「預けたお金はどこに保管されるのか?」「監査(チェック)は入るのか?」を明確に回答できるところを選びましょう。費用の保全について 大きな金額を預けることになるため、そのお金が専用の信託口座などで安全に管理されるか(専門家が勝手に使えない仕組みか)を確認することが非常に重要です。
3. 相性はどうか?
• 生前事務は、元気なうちからの付き合いになります。事務的すぎず、自分の価値観(葬儀の好みなど)を尊重してくれる人かどうかが最も大切です。
まずは、お住まいの地域の「包括支援センター」や、自治体が開催している「終活相談窓口」で、どのような支援制度を受けられるか等の情報収集をなされては如何でしょうか。
また、より具体的な対応が必要とお考えになった場合の第一歩として下記をお考えになってはどうでしょう。
1. 「エンディングノート」をまず書く 自分の希望(葬儀は最小限でいい、デジタル遺品はこれ、など)を整理するだけで、自分の考える将来像のイメージを固めることができ、専門家への相談時間が短縮されたり、見積もりが安くなることに繋がることもあります。
2. 法テラスなどの無料相談を活用する 弁護士や司法書士にいきなり依頼する前に、法テラスや各士業の無料相談会等で相談してみるのも手です。
ご参考になりましたでしょうか。
相談者様が将来のありたい姿を考えながら充実した日々を送られますことを祈念申し上げます。
補足
行政書士の松尾です。
ご相談者様はまだお若いので、じっくりと情報収集をされ知的武装を強化してください。日々、新たな制度やサービスも生まれています。これらの中に質の悪いものも混在しているのも残念ながら事実です。今後、吸収された知識でご親族やお友達へのアドバイスをされたりすることも可能かと思います。
各回答者のアドバイスを参考にされ、知識を深められることを期待しています。
回答専門家
- 松尾 哲也
- (福岡県 / 行政書士)
- マツオ行政書士事務所 代表
相談者の心配事に寄り添い、最適な問題解決策を一緒に考えます。
行政書士と企業経営アドバイザーの資格を保有。約40年の会社員生活で培った国内・輸出営業、販売管理、関係会社での実務経験、さらに企業への技術支援業務の責任者経験も活かし、相談者の心配事に対し、机上の空論ではない、実践的な支援をご提供します。
(現在のポイント:-pt)
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